N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

自転車・病原菌・発達障害

杉並区に移住した。大きなゴミ焼却炉の鉄塔がそびえ立つ街へ。

5DKのビンテージと呼ぶにはいささか気品や洒落っ気が足りない戸建に学生時代の友人と四人暮らししている。

毎日楽しく自炊をしたり、古いゲーム機を動かしたり、お香を焚いたりして曖昧な日々が続く。これは生涯最後の青い時間かもと思うけど、別にいくら続けても良いのだから特段先々のことは考えないようにする。

 

先々の見通しは暗い昨今。中学生の頃「このご時世」という慣用句を過剰に差し込むミームが蔓延したことがあったけど、まさしくこのご時世、が来てしまった感じがする。みんな元気かな?

 

自分の散財癖は自粛要請を経て無理やり抑え込まれているけど、だいたいホームセンターやドンキホーテ、あるいは生鮮食品コーナーで発露して不要不急グッズを手に取ってしまう。

パックを始めて自腹(¥199)で買ってみたけど、生まれ変わった気になるのでたまにやろう。

 

部屋をかっこよくする気力もあまり無く、1000円のテーブルと2000円の座椅子で仕事をしている。今度10000円の椅子・デスクセットが無印から届くはずだけど。

大きな買い物といえば自転車ぐらいで、仙川駅のサイクルショップで4.5万円だったファットバイクを購入し乗り回している。

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ファットバイクという乗り物は重たくて疲れるけど、小回りが効くし頑丈で何より走行音が気持ち良い。素晴らしいおもちゃだ。

電車にも乗らず歩きもせず、このブロンクスDD20に乗りながらソーシャル・ディスタンスというものを確保して銭湯などに出かけている。310君は僕の倍ほどするロードバイクで颯爽と前を行く。

 

コロナウイルス禍において、日記程度でも何かドキュメントが残ることに価値があるかも知れない、みたいな要旨の文章をどこかで読んだ。

なるほどこの戒厳令さながらの生活は2020年にしか体験できないもので、先行きも見えないからこそ平々凡々とした暮らしぶりを書き起こすことに意味が生まれるかも。ね。

だいぶ為政者にも思うところがある。そもそも自分はずっとノンポリ、というか実世界のことについて考えることにリソースを割くのが嫌だったけど、有事に自分の大切なものを奪い去るのは実世界以外にあり得ない。いざとなってようやく気づいたので、ほどほどに怒りをたたえながらほどほどに暮らしている。

 

ほどほどにしておけないことがひとつだけあって、不況と自身のADHDが災いして正社員の座から外されそうな状態が今。最悪です。

 

「なんかしんどいから連絡を見たくない」

「あのタスクがどうなっているか忘れてしまった」

「進行中のはずの仕事が自分の腕の中でスタックしていた」

 

こんなことを起こしすぎて、とうとう厳しいフィードバックと共に最後通告を受けた。夏までに何かを成し遂げていないとフリーランスにされる。

 

フリーランスになることに抵抗は無いものの、食えるのか?という不安や保険と税を自己管理は無理じゃね?という焦りが頭を支配する。

幸いにもコンテンツマーケみたいなストック型のPR施策がこの不況で重宝される運びとなり、SEOライティングのスキルは金になりそうなのでしばらくは食えそう。

パンドラの箱という寓話は完全に終わっている最悪な箱の中身に唯一希望が残されていた、みたいな筋だったと記憶しているけど、自分の墓にはどんな文章でもそこそこ書けるスキルと他人の文章の粗を探して手直しするスキルが残されていたので戦っていけなくはないでしょう。

テキサスホールデムでプリフロップが7/7みたいな。ツーペアで御の字、スリーカードで有頂天みたいな危うい人生になりそう。

 

ディレクション業務は自分みたいな発達障害気味の人間に向いていないな…と痛感したので、もしダメなら大人しく茨の道にログインしようかと思っている。ファットバイク単騎で。

 

このところ、飲酒と喫煙、あとは自炊の成果物を人に食べてもらうときぐらいしか幸せではない。

それは相対的にとても幸せなんだけど。まあいっか。

 

ニコニコ動画という「恥」を忘れないために ①「オタク」と「ボースティング」、そして変遷

目次

序:「オタク」という言葉の持つ普遍性

「オタク」という言葉の定義が二転三転を続ける近年、その単語が保有する文脈がポジティブに寄り始めて久しい。

単純な総括は未だ不可能に近いものの、個人的にこの頃、オタクという単語を以下のような文脈に咀嚼して利用することが多い。

◆オタクとは

オタクとは、ある特定の物事に対する好意的な感情が苛烈に出力されている状態にある人格を指す呼称のひとつ。 もしくは、そういった意味合いを自嘲的/自賛的の両面で込めて用いられる自称。

 

オタク

そもそもオタクという言葉の成り立ちは、仲間内での適当な呼称を持たない「マニア」同士が互いを呼び合う人称代名詞として誕生したところにあるが、これはヒップホップにおけるボースティング(後述)という行動の原理に近しいものがある。

例を挙げると、

「お宅、○○(作品名A)はチェックしました?私は○○については、××的な要素を見るに☆☆(作品名B)のパロディにしか思えないのですが…。(^_^;)」

といったように、知識量を仲間のオタクにアピールすることが付きまとう、衒学的な文脈の上に成立している。

(補遺:このあたりのシーンについては、GAINAX「おたくのビデオ」(※1)にて当時の空気感を追体験することが可能である。)

*1

時代と意味は変われど、その根幹は失われていないように思える。
だからこそ、筆者が「オタク」を自称する際には、ある種の誇らしさと大きな恥ずかしさの両方を込めている。
そんな「オタク」の私は、漫画や音楽、あるいはレトロゲームといったカテゴリのごく一部で「オタク」になることができる。
しかしながら、どのカテゴリにも自分を遥かに凌駕する、異様な知識量を蓄えた「オタク」の方々がごまんと存在しているため、しばしば尻込みして「オタク語り」をやめてしまう。

それは、この頃さっぱりブログを更新しなくなったこととも共通している。
オタクの敗北とは、知識量の乏しさを看破されることの、ただ一点に尽きるからだ。

なお、この「オタクの敗北」については、日本橋ヨヲコ先生の名著極東学園天国3巻収録の26話「こわいんだな」(旧版79-96頁) にて克明に描写されている。
読んだ当時も現在も、身につまされ、打ちのめされ、そして救われる。

「オタク」と「ボースティング」の相関性

さて、ここからは話をオタクの「衒学性」とヒップホップにおける「ボースティング」の相関性の検証に移す。

その前に、まずはヒップホップで用いられる「ボースティング」という言葉の意味を整理し、目線合わせを行いたい。

◆ボースティングとは

ヒップホップカルチャーにおいてしばしばラッパーが行う自己賛美・自画自賛のこと。
「鼻にかける」といったニュアンスを含むBoastという単語がスラング化し、ラッパーがリリックの中で「俺はこんなに稼いだ」「俺はGangだ」といったアピールを行っている様子を表す際などに用いられる。
セルフ・ボースティング、セルフボーストとも。
(参考:https://www.repfutekigo.com/entry/2018/04/07/145125 )

ヒップホップカルチャーに明るくない筆者でも、ボースティングという語句が指すニュアンスはおおよそ理解できる。
例えばLil Pumpの「Gucci Gang」は、もはや世界一有名なセルフ・ボースティング曲といっても差し支えないだろう。

open.spotify.com

"My lean cost more than your rent"
(俺のリーン(※2)はお前の家賃より金かかってるぜ)

"Now Lil Pump flyin’ private jet"

(今リル・パンプはプライベートジェットで飛んでる)

など、全編に渡ってボースティングに終始したこの曲はLil Nas X登場まで過去トップレベルのバイラルヒットだった。

*2

また、日本のヒップホップも、当然ながらボースティングの例は枚挙に暇がない。
なかでも、日本語ラップのクラシックとして最も有名な楽曲のひとつであるBuddha Brand「人間発電所」におけるDEV-LARGEのヴァースは代表例と言える。

"粋な男のおでまし ILLで一番いかす M.C THAT'S ME
いかれてる いっちゃってる 異ノーマル
普通じゃない ナミ外れてる!
人とは違う独創性に富む、雲の上で CHILL 上にゃ 上がいる
つまり俺ら BUDDHA BRAND ON THE NEXT LEVEL
凡人のもてぬFLOW もつ魔物"


さらには、2017年に鮮烈なデビューを飾り、瞬く間にメインストリームへ駆け上がった現代ユースカルチャーの旗手・Tohjiも度々ヴァースのなかでセルフ・ボースティングを行っている。

俺よりセンスが無いのに足だけ引っ張るバカマジ多い
お前が仲間と群れてる間 俺EPだけで550呼ぶ
お前ら隠れて引き算で勝負 俺らは足し算で全部見せてる
知ってる答えなぞってるだけのお前
新しく答え 作り出してく俺

open.spotify.com
以上が、ヒップホップにおけるセルフ・ボースティングの意味合いと代表例であるが、日本の旧世代オタクが会話のなかで知識量を誇示しあう様子と重なるように思えはしないだろうか。

例えば、オタク・カルチャーのなかで頻出の概念として、「レア度」というものがある。
これは、その所有物がどれほど希少かを定義する概念であり、その度合いは多くの場合現存数の少なさ・保存状態・入手経路の複雑さなどから総合的に決定される。


筆者の実弟がカードゲームプレイヤーだった時期があり、その際カードゲームの世界では同一種類のカードでもその価値が大きく異なることを教えられた。それは、カードの加工度合いやイラストの違いなどから希少性が付与されるためだそうだ。
たしかに、漫画などを買いにオタク向けショップを訪れた際、30万円という値段のついた青眼の白龍を見たことがある。

この「レア度」はあらゆるオタク・カルチャーにおいて汎用的な概念として普及しており、その他の例としてはビートルズのレア盤やVaporwaveのフィジカル、単行本未収録漫画の掲載号などが挙げられる。

では、いったいなぜ、オタクは「レア度」の高い物品を欲しがるのだろうか。
こういった問いかけをすると、多くのオタクが

「好きであれば当然価値のあるものを求めたくなる」

あるいは

「たまたま欲しいものが希少なだけで、私はオタクではない」

といった解答を用意することだろう。

 

しかしながら、オタクは実のところ、他のオタクに向けたセルフ・ボースティングを試みているのではないだろうか。

活動の多くを「消費」と「知識の収集」によって成立させるオタクにとって、自己がよりオタクであることを証明する手段は多くはない。
筆者のようにSNSや文章によってオタク・ボースティングを試みる層も存在するが、すべてのオタクがそういった活動を実行するわけでは無い。

そんな中、「消費」行動のみで他者との差別化を図れるとしたら、どうだろうか。
健常者には決して支払えない大金を差し出せること、その所有物の価値を判断できる知識を持つこと、ひとつのコンテンツに対して「殉教者」でいられること、これらがオタクのセルフ・ボースティングなのである。

また、「百聞は一見に如かず」という人口に膾炙したことわざがあるが、これは知識量ベースのオタクにとって強烈な思考である。
いつの時代も、大多数が「家にいるオタク」よりも「現場にいるオタク」を、「知っているオタク」よりも「持っているオタク」を、より高次な存在であるとまなざすからだ。
オタクが、アイテムを収集するコレクター体質をしばしば内包するのは、ある種の防衛本能から来るもの、90年代オタク思潮の根幹であるA.Tフィールド的存在」である、とも考えられなくはないだろう。

A.T Field


さて、ここまでの話を考慮すると、オタクから衒学的な要素が失われつつある現在、ボースティングを試みる熱意を持ったオタクは消えつつある、と考えられるだろう。

なぜなら、インターネットの飛躍的な発展により、もはやオタクは所有に頼ることなくコンテンツを享受できるようになり、他のオタクは「好敵手」から「シェア」できる仲間へと変化したからだ。腐女子のシーンにおいて用いられる「沼」に「引きずり込む」という表現からも、この変化は見て取れるだろう。
(もっとも、今なお「同担拒否」「地雷」といったオタク間の不和は存在するが。)

しかし、テクノロジーの進歩により、オタクの所有欲求は姿を変え存在を続けている。
それは、ソーシャルゲーム・アプリへの課金」という形へと進化を遂げた。


ゲーム総合情報メディア「ファミ通」が2019年2月に発表した調査結果によると、世界のモバイルゲーム市場は7兆円に差し掛かると報告されている。日本国内だけでも1兆円を超える規模を誇る巨大産業である。

prtimes.jp
モバイルゲーム全体では、マイルドヤンキーから老人までさまざまなユーザーが課金を行っているため、オタクの市場とイコールで結びつけられないが、同人サークルTYPE-MOON由来の「Fate/Go」の2019年度上半期売上高は世界中のモバイルゲームで2位となる677億円に達する規模である。オタクは生きている。

gamebiz.jp

上記に挙げた統計からも、オタク・ボースティングの潮流がソーシャルゲームをはじめとしたバーチャル空間へと移行していることが伺える。

君は狂気の場「モバマス・ボースティング」を知っているか

以下は筆者の体験談になるが、2011年~2013年の間に「アイドルマスターシンデレラガールズ」へと没頭していた時期がある(以下、モバマス)。

モバマスはいわゆる旧世代ソシャゲであり、怪盗ロワイヤルに毛が生えた程度のゲーム性ながら、当時の市場規模では考えられないほど莫大な課金量を誇っていたと目されている。
当時、消費者庁が景表法違反にあたるとして一部ガチャの販売へ注意喚起を行った、いわゆるコンプガチャ問題」(※3)にまで発展するほどの熱狂を巻き起こしたコンテンツである。

*3


このゲームは注いだ金の量=パワーであった。なぜなら、プレイスキルがほとんど問われなかったからである。当然、学生である筆者は上位層の足元にも届かず、静かにキャラクター(秋月律子と関裕美ちゃんがマジで大好きです)を愛でていた。
ゲーム内トレード機能である「フリートレード」(通称フリトレ)が実装されるまではRMTや異ゲーム間取引などが常態化し、イベントの度に大量の課金アイテムがスコアランキングを塗り替えていった。

アカウント複製やツール利用といった、ヒップホップで言うところのハスリングに近い活動で蓄えた資産を運用しているアカウントも実際に複数存在しており、実にサグな環境下にあった。
*4

さらに、筆者が実際にインターネット上で交流していた人物の中には、誇張抜きで数百万円を投じた者、リボ払いで担当キャラクター(当時、推しという表現はマイナーだった)を当てるまで課金する者、奨学金を注ぎ込む不登校大学生などがザラに存在していた。
(補遺:この辺りの事情は「走り続ける男たち モバマス廃人」(三才ブックス)に詳しい。)


大の大人たちにそうまでさせるアイドルマスターというコンテンツの危険な魅力は周知の事実であろうが、もはや問題はそこには無かったのではないか、と私は思う。

当時そこにいた者しかわからない熱狂や、アイドルを所持しなければならない面子の問題、そして何よりも他者に先んじたいという気持ち。

それらが折り重なった結果が、モバマス・ボースティングを生んだ原因であるとしか思えないのである。

モバマスの熱狂には、「ソーシャル」要素を帯びたゲームの姿を確認することができる。

そして、オタクの普遍性はカルチャーと交差する

2019年現在、至るところで未だに「オタク・カルチャー」および「オタク・ボースティング」の火が消えることは無いが、ここ2年ほどでもっとも象徴的な流れが、「オタク」と「ユースカルチャー」の接近である。

海外ではインターネット・ミームやVaporwave・FuturefunkをはじめとしたSoundcloudの各シーンで、日本産のアニメや漫画のパロディ・サンプリングを目にすることが増えた。
あの「東方Project」のアレンジ同人CDをサンプリングした「Omae Wa Mou」バイラルヒットなど、中学生の筆者が見たら気が狂うことだろう。
(補遺:なお、2019年9月現在、話題となったDeadman死人の楽曲はSpotifyからリジェクトされている。)

また、日本のストリートカルチャーの中心にはオタク・ヒーローを自称するJun Inagawaが存在し、ニートTokyo出演からAsap Rockyとのコラボレーションまでレンジの広い活動を行っている。

www.instagram.com

 

さらには、大友克洋AKIRA」などは、最早オタクからストリートキッズのものへとその所有権を明け渡して久しい。

動画ストリーミングサービスの隆盛から、アニメを視聴する層も信じられないほど拡大した。それは、まるでTVドラマの代替品かのように違和感なく受け入れられはじめている。

では、「オタク」という存在は消滅したのであろうか?我々は、「名もない気持ち悪い人」になってしまったのだろうか?

そんなことは無く、オタクは死んでもいないし、かといって変わらず存在するわけでもない。

オタクはその実存を、煙が浮き上がるかのように社会に広く拡散した。
インターネットを介して他方に拡散した「オタク性」はその毒素を弱め、個々の粒度にこそ開きがあるものの、今までとは異なる多様性を獲得したオルタナティブなオタクが偏在している状況である。

だからこそ、筆者ノード・オストにおいては、旧来のオタク・カルチャーのなかでも、とりわけ歴史に埋没してしまいそうな文化の保存を試みていきたい。

ハルヒエヴァも歴史に記録された。だが、誰がブックオフで眠る日常4コマを覚えているだろうか?誰がニコニコ動画に存在したミームを継承しているだろうか?」


そういった思いから、今回睡眠時間を削り、労働にさらなる負荷をかけ、筆を取るに至った。

あるいは、中高生の頃の薄暗い鬱屈とした記憶を、そろそろ弔いたくなっただけなのかもしれないが。

次回は、メインタイトルである「ニコニコ動画という「恥」を忘れないために」へ本格的に触れていきたい。

 

*1:※1:おたくのビデオとは、1991年にガイナックスが制作したOVA作品。80年代のおたくたちを主人公にした異色の青春群像ドラマ。当時の独特な熱気を、愛情をこめて描いた作品

*2:※2:リーンとはコデインシロップとスプライト等の炭酸飲料をミックスした処方箋ドラッグ。Purple Drinkとも。海外において市販薬は非常に高価なため、トラップシーンの若年層にとってステータスの一種となっている。要するにアメリカンなブロン。

*3:※3:ITmediaにて、事件の概況が整理されている。双葉杏という最高のキャラクタに、いったいどれほどの金が動いたのか、今では知る由もない。

*4:※4:ハスリング(Hustling)とは、ドラッグの取引など犯罪行為を行い利益を得るヒップホップ特有のスラング。ハスリングを行う者はハスラーと呼ばれ、こちらもしばしばリリックに登場する。

ノード・オストの夢みるフジロック2019

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松島a.k.a. NordOstです。フジロックに行きました。テンションの落とし所が見つからなくなったので久々に体験のメモを殴り書きします。

 

 

0日目DAY#0


会社に退職届を叩きつけた。もう付き合いたくない。自由ゲトれた。

退勤した足で新宿のカプセルホテルに前入りした。歌舞伎町二郎。サグいエリア散歩。

 

サウナが存在せず、仕方なく水シャワーを活用してインスタントに交互浴をキメた。

この頃はキマり閾値がどんどん下がっていくような感覚。サウナに行きたい。

睡眠薬とキューピーコーワゴールド飲んで就寝。

 


1日目DAY#1


今回のフジロック行きをサポートしてくれたHowaHowan a.k.a.さっとみん達と合流してAM5:30出発。バイブスの洪水みたいなテンションだった。

早速狂いかけて道中ほぼバンプ・オブ・チキンしか流せなくなった。いつかグリーンで観たい。


中村佳穂→思い出野郎(リハのみ)→七尾旅人→仮眠→Janelle Monae→トロイモア(入れず)→TYCHO→ケミカル→トムヨーク→グッドラックヘイワ


到着するや否や中村佳穂めがけてヘブンに駆け込み。間に合った。

中村佳穂は飲酒も相まって会話も出来なくなるぐらい泣いてしまった。本物だ…思い出しても涙出る。素晴らしい。


リハだけ思い出野郎聴いて七尾旅人バンドセットへ。新譜本当に沁みる…。

この編成が今まで観た中で一番刺さった。

 


不眠と酔いと水分不足で休憩。

キングギザードがあまり好みじゃなかったからグリーンで加山雄三の歌声に包まれて仮眠した。


ジャネール・モネイの開始で何となく立ち上がったら、そのあと1時間直立不動で動けなくなった。

世界のポップスのトップスターみたいな人のライブを人生で初めて観たんだけど、あまりの強度に呆然としてしまった。何マジで?

開いた口が塞がらないほど良かった。ベストアクトだった。本当に音楽だけで全てを変えそうだ。


TYCHOで溶けてケミカルで踊ってからトムヨークへ。至高。

高校生の時Youtubeアトムズの動画何度も何度も観てたなあ。

最後宿のチェックインの為に離脱して軽くグッドラックヘイワ聴いた。

宿はオールドスクール系のスキー宿で、居心地が良かった。お婆ちゃんの家みたいな風呂も。

クッキングパパ読んで寝た。

 


2日目DAY#2


GEZAN→岩崎愛キセル→モータル→高城昌平→アメフト→SIA(ほぼ音)


この日は人生で一番キツい雨に降られて全てがダメになってしまった。

結局観たいライブ幾つか切った。来年は負けないように強くなりたい。

310くんと一緒に車の駐車位置探しながら死ぬほど濡れたの、忘れない。過酷な体験で強くなる。

 


1,2年前からGEZANをずっと追っていて、とうとうゴールが来たような気すら覚えるライブを観た。

全然関係ないのに年貢のルーキーを何故か思い出した。

とにかくどんどん美しくなっていく。これからも赤色のことを信じていたい。


フラッと観た岩崎愛がメチャ良くて一気に感情が柔らかくなったから、銀杏観ないでキセル観た。

雨が完全に危険になっていく中で聴いたエノラゲイ、ビューティフルデイ、ギンヤンマが自然環境と噛み合っていて、自分がどこにいるか分からなくなりかけた。人格の喪失。幽霊。


後から知ったけど銀杏BOYZが本当に良かったらしい。今年1個だけ後悔残ったのこれ。

 


アメフトってneverとサマーエンドのバンドだと思ってたら当然そんなことは無く全編とても美しかった。

限界超えたコンディションで霞んだ目で音楽を視聴するその行為がエモ。

 

無理すぎたから君島大空とか諸々諦めて帰宅。キツかった…。

 


3日目DAY#3


スカート(車内)→ステラドネリー→カイヨーテ→スーパーフライ→vaudougame→toe平沢進+会人→キュアー→James Blake→Night Tempo→んoon→揺らぎ

 


3日目は絶対に頑張るつもりだったのにスカート寝過ごした。車内でストリーミング視聴。セトリやべ〜〜!!!行けばよかった〜〜!!!!!知らね〜〜〜〜!!!!!!!

 


ステラドネリー本当に失礼ながら可愛すぎてずっと観てた。メッセージで配信観てるパパに挨拶するのセコ過ぎる。


後輩と会ってから森を散策、飲酒などを経てハイエイタスカイヨーテを観た。

ガバキックみたいなのが生演奏で鳴ったりしてるのが意味不明でひたすら爆笑した。

展開が迷子で本当に最高。天国だった。

フジロックは人間以外が出演する割合が高めだ。


移動中にスーパーフライチラ見したけどテレビでしか聴いたことのない曲を有り得ないクソデカ爆音良質サウンドで視聴すると印象が全て一新される。

マジで日本代表シンガーは貫禄が違う。

でもスケール感のデカさがおもろ過ぎてタマシイレボリューションで息止まるほど笑った。ヤバいだろ。


vaudougameはマジで気持ちよかったです、ただ間違えて購入したラムチョップの待機列が永久に前に進まなくて心が折れかけました。


toeちょっと観て念願のヒラサワへ移動。マーキー遠い。

中高生で脱BUMP後にまずハマった平沢進とかいう孤高のオタク向け音楽本当に好きだったの思い出すライブだった。

生きてたら良いこともある、例えば現地で生音で夢みる機械を聴く体験が出来る、とか。痺れた。


平沢進→James Blakeに魂の移動。

電子音+自然ヤバ過ぎる。かなりの神秘体験で、フィンランドの公衆サウナに入ったらこんな気持ちになるのかな…とか考えながらユラユラと揺れ続けた。


動けなくなる前にNight Tempo移動。

Night TempoはFuturefunkの良さとクラブで踊ることの良さ、2点を教えてくれた稀有な存在で、2年前の六本木スーパーデラックスのセーラーチームツアーの再来だった。

和モノDJは選択肢によって全曲がラスボス級のアンセムになり得るという学びを得た。

てか精神が完全にゾーンに入って永久に踊り続けてたからよくわからない。

Plastic LoveのGIF画像映った瞬間思い出すだけで気持ち良くなる。

「あの感じになろうね」のあの感じって、もしかしてNight TempoのDJでPlastic Loveに繋がれた時のことですか?


その後最集合→ルーキーのフロアで台湾の素麺みたいなものを食べながら、んoonラスト1曲→揺らぎ観て終わり。

この辺になると踊りの余波で記憶が曖昧になっている。

 

総括


フジロックは過酷

フジロックは最高

 

1日目ベストアクト

①Janelle monae ②中村佳穂 ③Thom Yorke

 

2日目ベストアクト

①GEZAN ②キセル ③アメフト

 

3日目ベストアクト

平沢進 ②Night Tempo ③HIATUS KAIYOTE

 


あり得ないスケール感のライブにあり得ない金額を支払ってあり得ないコンディションで心身の限界を体感する、という全時間非日常の世界に飛び込んだ。

毎年これがあるのか…。アホか…。

来年も完全に行くことを決めたから早々に準備しなきゃ。

 


隙間時間が結構楽しかったような覚えもある。

苗場食堂のけんちん汁2回も食べた。あれが無かったら死んでいたと思う。

来年は深夜にもっと遊びたい。あと晴れて欲しい。

以上で箇条書き終わります。

言葉に書き起こせることがあまり無い。体験が全てだったから。

無能の人/less than zero/N.O./Niji

瀧がコカインで逮捕された。こんな面白いニュース考えもつかなかったから死ぬほど笑ったけど、心のどこかにショックと一抹の不安を覚えた。

 

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ショックを受けた理由は、シラフなのに発狂を30年続ける「キチガイのスーパースター」というある種のヒーロー像に亀裂が入ったからだろう。

トップアスリートのドーピング発覚や横綱八百長、格闘家の暴行事件みたいなものと同じジャンルのことだと整理している。

 

一抹の不安は、俳優業はさておき電気の活動はどうなるんだろう?という疑問に端を発していて、案の定、いやむしろもっとひどい結果が訪れてしまった。

30年の節目に音楽市場から電気グルーヴの作品が消えるとは思わなかった。spotifyに完全に切り替えて1年ぐらい経過したけど、はじめてストリーミング視聴という形態のどうしようもなさに直面した。CD買わなきゃいけないな。

 

作品と人格を切り離すかどうかや、責任の所在論、あるいはゴシップについてあれこれ触れることはしないし、電気グルーヴの偉業をあえて取り上げるような火事場泥棒的な動き方もしたくないから気持ちの話だけを書き留める。

 

電気グルーヴとは中学生の頃、筋肉少女帯や有頂天、たまなどナゴム的な文化を掘っているとき出会った。ダンスミュージックの原体験だった。

徹底的にブラックで良心を土足で蹴り上げるようなユーモアの素敵さ、オタク心、カリスマ性、不条理さ、全部が新鮮で衝撃的だった。

そしてYouTubeフジロック2006のアーカイブ映像の圧倒的なステージ。最高の音楽見つけた瞬間だよね。

 

イントロに全部詰まってる。

https://youtu.be/xIwjYJRucDI

 

その後インターネットや古雑誌で電気のインタビューや逸話、音楽外の活動を掘れば掘るほどパフォーマンス全体の面白さが深まっていった。

自分の音楽の聴き方は、視聴→情報収集がセットで、聴くこと以上に音楽家が何をどう考えているかを収集するオタク的なスタンスなんだけど、電気グルーヴがその源流を作ったといっても過言ではない。

人生で観た中で一番音が大きくて死ぬかと思ったのも電気だった覚えがある。完全に舐めたコピーバンドをやったこともある。

 

と書ききれない思いが電気グルーヴにはあるけど、結局好きなのはN.O.と虹で、特にN.O.はブログタイトル等にもそのまま借用しているぐらい大切な音楽だ。

鬱屈していてとにかく辛かった高校時代、学校をさぼって聴いたN.O.のことが忘れられない。

虹も、あれは出棺の時なんかに流れて欲しい。本当に美しい音楽。

 

適当にすべてうやむやになって欲しい。VOXXXのLP売らなければよかったな。あー取りとめのない文章を書き散らしてしまった。寂しい。

 

https://youtu.be/KmHpWYy9PXM

全感覚祭18を離さないで

思えばしばらくライブの記録をブログでは付けていない。音楽についての体験は揮発性が高く、すぐに書き留めないとどこかへ消えてしまう。

それと、文章で記録を残すのはかなり格好がつかない行為だと正直自覚している。文章書くのがサマになっている人は、他のことをしててもサマになるし。24歳になって未だにそんな引け目も感じていた。

それでも2018年の全感覚祭は何かを残さなければならない使命感を喚起させる黄金体験だった。

■大阪周遊

生まれて初めて大阪に向かう。木曜に退勤して、1500円の高速バスに乗る。同行者の中島くんはパーキングエリアの虚無アーキテクチャに夢中だった。最近、ほとんどつげ義春の世界に入っている気もする。

梅田に着いて喫茶店でトーストを齧り、休憩がてらサウナ「ニュージャパン梅田」に立ち寄る。ウェルビー以来の感動的なサウナ体験だった。浴室が3フロア存在していて凄すぎた。サウナ文化は徹底的に西高東低だ…。

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その後はアメリカ村や道頓堀、新世界や西成をくまなく散策して前入り日を完了する。大阪の空気感は川崎や関内のそれとほとんど同じで落ち着く。ルーザー的な空気は優しい。

■全感覚祭

僕ら以外の全員が外国人観光客という新築のホテルを後にして堺駅に向かう。さながら海外旅行。
全感覚祭18の会場は想像よりだいぶ路上だった。高架下をくぐった瞬間、空間に別のレイヤーが重なる。音楽。展示も刺激的で、パンクスだらけなのが憧れの80'sアングラを想起させる。

 

初日から全てのバンドに圧倒されたけど、特に山本精一vampilliaが頭2つ抜けていた。

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山本精一さんが演奏前に放った「(ステージから)離れてくれ…危ないから」という発言、ギャグなのかマジなのか分からなくて空気が凍った。恐ろしい人だ。

まさかソングラインを聴けるとは思わなず、多幸感でちょっと泣いた。僕は羅針盤が本当に好きだ。

 

初めて観たvampilliaは部族の奇祭みたいで本当に感動した。これはマジで最高だった。美しい。ボーカルに仏や神様のような凄味があった。激しさの中にあるものを読み取りきれないハイコンテクストな音楽、もっと長い時間をかけて観たかった。

他にもthehatchやねじ梅タッシなど全て死ぬほど良かったけど書ききれない。

 

中略

めしも最高。堺駅 美さを あなごひつまぶし 1800円

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2日目は開幕のおばけ(マヒトゥ・ザ・ピーポー/下津光史/青葉市子)で人生最良クラスの時間を過ごしてスタート。天才が3人揃うとこういうあの世みたいな演奏になる仕組み?あと全員ドラムがうまい。

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羅針盤渚にてに全く引けを取らない純度の高い唄をたくさん聴けた。天にも昇る気持ち。音源が欲しい。その後すぐにGofish。ファズとかこの世に必要無いかもしれない。

 

といった気分でスピりかけていたところを打ち砕くHIMOの泣けるぐらい愛溢れるステージ。この人たちは本当に綺麗だ。誰も傷ついていない。HIMOは全員を愛してくれるし全員はHIMOを愛している。モッシュで腰がバキバキになった。

killieを初めて目撃する。ある一定のジャンルにおける大家の貫禄と密度。のどかな野外の雰囲気が一転した。恐ろしくてステージの後ろからずっと眺めた。目は離せない。痺れる。

 

踊ってばかりの国、FOSで観た時ありえないぐらい感動した体験がやはり本当だったみたいで、プリミティブなギターと唄とベースとドラムの音楽の強さを知った。シンプルに熱くなってしまう。BOY。

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原田郁子ソロは途中テニスコーツ/青葉市子が参加して奇跡のセッションが始まって大変だった。両隣の人が完全にあの世に飛んでしまっている表情だった。

 

最後にGEZANが2日間で上がりきったハードルを颯爽と飛び越えていった。
初日のBODYODD(鎮座DOPENESS呂布カルマ、gofish、the hatch 等が飛び入りする)超えがあるのか?と懐疑的になったけどただの杞憂で、本物のカリスマだった。

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2日目のBODYODDにはLOSTAGEやkillieが飛び入りして大事件の目撃者になってしまった。何かが起きつづけている。
最後にアンコール、absolutely imaginationとwasted youth。町中に自慢したい時間だった。現場の、生の体験の置換不可能な時間。沈黙は静かに語るだろうし、現場は語らずに伝えてくる。GEZANの与えてくれる希望とパワーはもしかすると人生を変えるかもしれない。

新幹線て気合の終電帰宅。頭痛と腰痛に苛まれながら感想を言いあいもせず、横浜市まで戻った。

 

ここまでの記録には自分がしたさまざまな体験の1割ぐらいしか盛り込まれていない。
the hatchに驚愕する地元の高校生たちや、踊ってばかりの国に聴き入る通りすがりのお婆さんなど、そういった美しい一瞬がたくさん脳内にストックされていると思うから死ぬ前にもう一度観たい。

■目撃したライブの一覧

初日

imai / have a nice day! / 台風クラブ / ねじ梅タッシと思い出ナンセンス / vampillia / NOT WONK / 山本精一 / the hatch / 鎮座DOPENESS / YPY / POPO / GHPD

2日目

おばけ / Gofish / HIMO / odd eyes / no edge / ropes / 青葉市子 / suueat. / killie / the novembers / 踊ってばかりの国 / 原田郁子 / LOSTAGE / GEZAN

 

今年の全感覚祭は100年残るような、ライブ?イベント?フェス?どれにも当てはまらない何かだったし、体験出来て本当に幸せだ。
終電までのリミットが近づいてるのにアンコールで最前列に飛び込んでいった中島くんにはハラハラした。付き合ってくれてありがとう。

付記

2日間を通して、逆に開き直ってモリモリ仕事に打ち込めた今日だけど、なぜか途中抜けしたハバナイのライブと新曲「わたしを離さないで」が頭から離れない。

歌詞が全感覚祭とリンクしているからだろうか?とにかくメロディは素晴らしい。


Have a Nice Day!(ハバナイ!) - わたしを離さないで【 MV Edit Version 】

美しいものだけを貪っている 汚れなき欲望に身を委ねて

美しいものだけを貪っている 罪深き愛のリズムに揺られて

病院・役所・ピクニック

日記


火〜水曜日
弾丸で向かったりんご音楽祭や4年ぶりのディズニーシーなど、3連休のムチャが祟って体調を崩す。

りんご音楽祭は鶴岡龍とGEZANとGofishが最高だった。ディズニーシーはビールが美味しかった。

仕事が忙しくて、珍しく21時コースがつづく。

 

金曜日
座席の引越で会社が大混乱。狂いかけている情シスの同僚の手伝いで残業。
JIROCOREと会う。筋トレと食事制限で8kgも落とした彼は人格もマッチョになっていた。

 

土曜日
案の定、風邪が悪化。魅力的な誘いなど全て断って、病院へ向かう。
休診で徒歩30分かけて別の町医者を訪ねたりして限界が来て、そのまま夜まで眠る。

 

日曜日
体調が戻らない。内村さまぁ〜ずの優しい世界に元気をもらったり、とよ田みのるラブロマ」全巻や須藤真澄「どこか遠くの話をしよう」を一気読みしたりする。
両作に感動を覚えて、明日は会社を休もうと決心する。

 

月曜日、現在

休みの連絡を入れ、医者に追加で咳止めなどを処方してもらう。平日の地元は老人の町。自分だけが所在なさげに歩く若者で、幽霊の気分。

 

病院を出て役所に向かい戸籍謄本を取り寄せる。当たり前の情報が公文書として出力される。今はもうない本籍地のアパートの住所に「生まれたなあ」と感慨を覚えた。


年末使うかもしれないパスポート申請のチャンスが今この瞬間しかない。だから神奈川パスポートセンターに向かう。
駅前で久々に証明写真を撮る。僕の顔は目の大きさが左右で違う。今やもう醜いとも思わない。

 

老人が道すがら挟むタイプの休憩をしながら、パスポートセンターに着く。道中、17年ぐらい前に通っていた発達障害カウンセリング施設とその下のモスバーガーを発見して時間の経過を観測する。

 

手続きを終えて、サンドイッチとコーヒーを買い山下公園の芝生で寝る。それが今現在。そういえば横浜に住んでいるんだった。
前にも確かこんなようなことをした。ノスタルジーに絆されて横須賀に行ったんだ。

その時も周りの目を気にせず、何の敷物も敷かず芝生に寝そべった。


泣きそうになったり、ただいい気分に浸ったり、仕事を思い出したり、人を観察したり、芝生にわずかに残る水気を肌が吸ったり、汽笛の音を聴いたり、草いきれを感じたり、嗅覚はほとんど死んでいるから匂いを感じなかったり、いろいろなことを知覚した。生きている。

 

人には必ず晴れの日に芝生の上で何もせず寝そべる時間が必要なのではないかと思う。かけがえのない時間だから。
音楽も物語もインターネットもOfficeソフトもGoogleAdwordsの管理画面もCRMCMSもビジネスチャットも何もない。たまには放っておきたい。平日の泡。


鳩が近寄ってくる。その鳩に近寄る子供が親に止められる。鳩は汚れているし僕は側から見れば不審者だから。

そそくさと芝生を後にして、架空の町・桜木町に寄ってブルーシールアイスでも食べて帰ることにする。愛しの体調不良。

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8.27 買った漫画

給与が多めに入った。いい。ここぞとばかりに漫画を買った。

このブログはもう面倒なのでトコトン日記帳として扱っていくことにしました。ガチガチな文章は仕事でたくさん書いてたくさん外注のプロに発注かけているのでお腹いっぱいです。NO・しがらみ。

今日は師匠が出社せず社内で始終スタンドアローンな不安さを抱えながら過多なタスクをやっていった。広告運用、クソ、でも、カネとスキルになるならやります…

 

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高遠るい「はぐれアイドル地獄変」7巻

a.k.a.エロい刃牙。喧嘩稼業にスピード感と女体をバカみたいに盛り付けて、刃牙への多大なリスペクトを明るく実直にそれでいてテクニカルに表現する。とても最高。

おおかみ書房さんの方で「捨てゴマが一切ない」と評されていたけど本当にその通りで、一見アホみたいなテイストながらかなり造りが上手い漫画でスルッと読める。

Vシネとか「セクシー」系Z級映画のようでありながら、とても真摯な作品。追いかける喜び・買う喜びをガッツリ感じられて嬉しい。

 

②人間圏「五十年の休暇」

テキサスホールデムを10時間もぶっ通しでやった為行けなかったコミティア125作品のジャケ買い。大当たり!

惑星開拓系SFに80'sロリータ志向と90'sセカイ系のエッセンス込みでスルっとまとめた感じで、ハマる人は果てしなくハマりそう。作品内容の解説は野暮いので省いて、「終末後の不穏なホンワカ感」を楽しめるとだけ。

kindleでシリーズの既刊を全部揃えられるみたいだけど、これは紙で一揃い集めたい。

とかく、1次創作系同人漫画は買うのが難しいから茨の道だ。COMICZINはいつ行っても在庫切ればかりだけど、くたびれたサラリーマンがインディー漫画をガッポガッポ買っていて不思議な店。

 

③たいぼく(おおきめログハウス)「あれは蜂蜜じゃなかった」

完全に絵先行で前回ティア時既刊を買い揃えたたいぼく先生の2018年2月作。百合×倒錯女体盛り。少ない情報量で人間と人間のモヤつき・ギラつきをパッケージングする極上な漫画。趣味全開が許される同人作品って作家色が出すぎてて本当にいい。不純物がない。

本当は新刊の沖縄ルポ漫画(ブルーモメントに続くイマジナリーフレンド系百合)が欲しかったけど…

「最悪にも程がある」いとう先生もたいぼく先生もSNS込みで作品を楽しめて、漫画の拡張表現手法のひとつな気がする。違います。

 

オガツカヅオ「魔法はつづく」

音楽で言うとtoosmellrecordsな立ち位置と個人的に捉えているおおかみ書房×リイド社絡みの短編集。これは何度でも繰り返し言うけど短編集が漫画を一番楽しめるフォーマットで、音楽アルバムを一周するような読後感もあいまって本当に好きだ。

オガツカヅオはホラー漫画の異才として語られているけどそうは思えなくて、後味の悪さと不穏さが苦味や毒のように効いてくるドゥーム漫画家としての座席を高い位置に確立しているように思える。

リイドカフェでも公開されている「よふさぎさま」が白眉だけど、他にも好みの話が多かった。スルメっぽい。

 

日本橋ヨヲコ少女ファイト」15巻

イケてるコマの写真をアップロードしようとしたら書いた感想が消えた。一言でまとめると「キャラの動きと成長が嬉しすぎて少女ファイト日本橋ヨヲコ作品は最高」といった内容が書いてあった。

三國家サイドの底知れなさ、練や部長、寺沼さんの無敵感、ナオと厚子の成長。キャラクタの姿を見つめる漫画。最高です。最高。

 

追記:皆様はわたモテ読んでますか?ヤバくないですか?最新話何、狂って死ぬ?全方位のカップリングが最高なのって今オトメの帝国・ふたりモノローグ・わたモテ だけじゃねえ?更新日はいつも会社近くの公園で悶絶オタクになっています。

特定の信仰は持たず志村貴子大先生を崇拝している身としては群像劇に弱い。どんな端役のキャラクタもオミットされないような漫画が漏れなく好きだ。