N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

健常者になれないことを決定づけたオタク音楽12選

オタクをやっていって長い。当時コテコテのアニメソングを朝方の流れで浴びていき、速攻でオタクの芽を発芽させていった90年代生まれは何人もいるだろう。僕もその1人で、サッカーや野球のチームに所属していなかったこともあってモロに被曝してしまった。そんなオタクカルチャーについて、「1994年世代という立場」「オタク音楽という観点」から回想していく。

 

 

■小学生編 

 

昔は土日の朝帯にオタクアニメ枠があって、ギャラクシーエンジェルとかデ・ジ・キャラットが朝9時半とかに放映されていた。マジで狂っている。決定的なきっかけはおそらくこれだろう。当時の朝アニメの流れで自然と視聴していくと自然とオタク力(ぢから)が醸成されていった。俺と弟の人生を返して欲しい。

 

1.デ・ジ・キャラットにょ - Party☆Night

 

 

00年代オタク音楽を語る上で必ず上がるであろう一曲。しょーもない電子音の洪水がボルテージを上げ倒し、その後の公園での「ドロケイ」や「デュエル」も捗った。スラップスティックなギャグ+オタクカルチャーのミックスに、まだ見ぬオタク世界を思ってワクワクしていた気がする。キモ過ぎる小学生だ。

上の世代にとって黎明期インターネットと結びついた記憶は、94年生まれにとっては公園を想起してノスタルジーと重なる。

 

2.ゾイドジェネシス - ありのままでLovin'U

 

間違いなく決定的にオタクになった要因。Do As InfinityのOPも良い曲で覚えてるけど、アニメの内容は全く覚えてない。比較的シリアスな話だったと記憶しているけど、それに反してゴリゴリのデュエットオタク音楽がEDでブチ流れる異様さがたまらない。

当時おはスタでミニライブが設けられていたから観たら、声優が全然可愛くなくて夢がブッ壊れた思い出がある。

 

4.ポポロクロイス物語 - 桜見丘

 

 

これに関しては全く話に覚えがなくて、ただこの曲だけを異様に覚えている。Local Busというユニットが作った普通に正統派の00年代歌モノで、ずっと聴き続けている。この辺りの時代のEDテーマにやたら多用されていた「ワールドミュージック・風」歌モノが今の耳を作ったと言っても過言じゃないと思う。

 

4.巫女みこナース - 巫女みこナース・愛のテーマ

 



時は動画サイト前夜のインターネット隆盛期、僕たちが観ていたのはFLASH倉庫だった。学校のパソコンは厳しいアクセス制限がかかっていたけど、ドメインか何かの都合でたまに掻い潜れるサイトがあってみんなで休み時間とかを使って観ていた気がする。Digの情操教育。当時のオタクが作ったFLASH動画で使われていたこの曲はかなり強烈に印象に残っている。エロゲーやったことないけど。

 

■中学生編

 

Youtube誕生・ニコニコ動画誕生と現代に繋がるオタク土壌が耕されていった時期にあたる。私事としては、この時期にiPod Touch(初代)を獲得して24時間オタクDigをやっていけるようになった。BB2C(2chブラウザ)とYoutubeアプリは10年前のβ版から使っている。何の話だ

友達と遊びたいしインターネットに勤しみたかったから部活を辞めた僕は、オタクの大海へ漕ぎ出していった。

 

5.ハヤテのごとく!ハヤテのごとく!

 

オタクの中では「深夜34時アニメ」といかにもオタクが好みそうなジョークで語られたアニメ版のハヤテのごとく!は、1期の土曜時代が僕の中でのすべてだ。デ・ジ・キャラットやかってに改造などのギャグ+オタクカルチャーMIXを主とした作品の系譜として、確かに一時代を築いていた。

最初のこのOPとEDのProof(http://www.nicovideo.jp/watch/sm17453332)が超好きで、特にProofの方は10年ぐらい聴いててキモい。

 

6.天元突破グレンラガン - 空色デイズ

 



ここが分水嶺となった人も非常に多いと思う、最高のアニメの最高のOP。無視するわけにはいかなかった。ロボットアニメ特有のアクセルを踏み抜くキチガイテンションを、文脈を知らずに体験した世代が1994前後だと思う。その後GAINAXという言葉だけでエヴァの方に行き、そっちの水の方が合ったため一時鬱病となった。アイキャッチが懐かしすぎてガチ最高。

                

7.東方Project - 月夜を隠さない程度の能力?



これについては挙げるか迷ったけど、どう考えても通過点として存在しているからピックアップした。IOSYS懐かしすぎてハゲる。中学生の頃「東方」好きだった、なんて言うとダサくてインターネット村八分だ!みたいな観念が1994周辺生まれのオタクにはある程度あるんじゃないかと思う。

コンテンツが大きすぎてボリューム層が痛い・ミームとして寒すぎる・とにかく恥ずかしい。それでもたまに懐かしくなって大昔の動画を開いてみたりするから、自分も東方通ってきた気持ちの悪いオタクなんだなと今はしみじみ思う。

 

8.らき☆すた - 寝・逃・げでリセット!



ハルヒについては敢えて何かを語ることもなく、もってけ!セーラーふくも同様だから、敢えて音楽としてよく聞いたこれを挙げる。僕は気持ちの悪いオタクだったから抽出サイトでシコシコ音源を作っていた。ブートにも文化がある。

ハルヒらき☆すた辺りの熱量は1人もオタクの友人がいなかった頃でさえ伝わってきた。そしてこの辺を皮切りに現代でいうイキリオタクみたいな死ぬほどしょーもない人類が多数誕生して、この世は終わった。1.25倍の方を選んだ理由は、そういう文脈があるからです。

 

9.ロザリオとバンパイア - DISCOTIQUE

 

 

水樹奈々の全盛期、個人的にはこの辺りだった気がする。ロザバンジャンプSQが創刊されて移籍になってから後追いで漫画を読んでいた。漫画にジャンプSQ・別冊マガジン辺りが創刊して大きくのめり込んだ。オタク音楽を振り返っても結局は漫画がこうして人生に突き刺さってくる。俺はFLASH倉庫生まれブックオフ育ちのオタク。

完全な余談ではあるけど、今日サウナに行った帰りに懐かしくなってこれを聴いたのが今回の文章につながる。エセスウィングとも言えるこの曲のように、オタク音楽は何らかの音楽にオタク要素を混入させたものが多く、その「美味しい所引っ張ってきました!」的コテコテ感が癖になる。ダサさの妙。

 

10.マクロスF - 星間飛行

 

マクロスFも気づけば10年ぐらい前のアニメで、そんな感じがしなかったから思い出すのに時間がだいぶかかった。話の流れやタイミング、曲といい詩といい何もかもが完璧すぎるオタク音楽だ。聴いているだけでオタク心(ごころ)がモリモリ高まってくる。

松本隆って天才だと思う。

 

11.ひぐらしのなく頃に - you

 

星間飛行とこの曲を入れたいがために12選と中途半端な曲数になってしまった。オタクにとっての夏の歌は幾つかあって、特にメジャーなのがこれと夏影・鳥の詩だろうか。実はオタクは健常者と同じぐらい夏が好きな生き物で、それはオタク作品の夏回とコミケ(行ったことない)があるからだろう。夏最高。

 

番外:高校生編

 

この頃、オタクカルチャーに飽き一時離れサブカル臭い道に立ち寄る。そして大槻ケンヂ中島らものエッセイを読みながらRadioheadゆらゆら帝国を聴く根暗な高校時代を過ごす。非常にイタい高校生だった。ただし、地デジ化で録画のしやすさがハネ上がったからアニメはそこそこ見ていたような気もする。

 

12.THE IDOL M@STER全般

 







高校時代=アイドルマスターと言っても過言ではなく、特にアニメシリーズ放映中は完全に宗教だった。死ぬほど根暗で気持ちが悪いオタクの青春であるアイマスサイリウム担いでライブまで観に行ったりしていた。今は新しいコンテンツが出過ぎててもはや追っていけないけど確実に一時期は心の支えだった。

追記:アイドルマスターにはカバー曲の文化があって、JPOPの名曲が公募でこれでもか、と収録されていた。むしろそっちが好きだったし、それを契機に邦楽への知見が深まった。

 

 

と、このように自分のオタク地層をボーリングしていくと、現在の情緒や嗜好につながる何かを汲み取ることが出来るような気がする。歌モノ好きの要素や、vaporwave/futurefunkに感じる想いだとか。

オタク音楽には固有のエモがあるから、気持ちの悪いオタクにとって体感したことのない青春の補完になる。今でも狭義のオタクについて、ずっと状態異常みたいなものだと思っていて、人と分かち合うことが全然なかったけど振り返ると恥と同じぐらいノスタルジーが転がっている。