N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

BOaTの大名盤RORO(2001)の話、とBOaTのTシャツ買った話。

BOaTという日本のバンドが僕は世界一好きなんですが、何分2001年に解散したもので、CDは絶版、Tシャツなんか言わずもがな。手元にあるのは2ndのSOUL,THRASH,TRAINだけ。音源は渋谷TSUTAYAに唯一揃っていて、知るや否や駆け込んだ思い出。

そんな状態で2年半近く経ち、BOaTの季節である夏も始まろうとしている2017年のさっき。Tシャツがポロっとインターネッボロ市・メルカリに売られていました。発見した瞬間に落札、1555円。

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嬉しいなあ。買い物でこんなに嬉しい気持ちになったのは今までに無いことかもしれません。手元に届いてすらいない今だって、ゲームキューブが家に来た小1の時と同じぐらい心が躍っています。そうか、GC体験の年に解散したバンドなのかBOaTは。

BOaT(後にNATSUMEN)というバンドの標語は、「夏を終わらせるな!」。諸説あるのか、夏を古くするなとか、色々目にするけど、「夏を終わらせるな!」の強烈なメッセージ性にはかなわないし、一番好きだから、コレってことにしましょう。

 

さて、BOaTとは以下のようなバンドです。

BOaTは、1996年に結成し、2001年に解散した日本のバンド。元スペースカンフーマンAxSxE(Vo,Gt)を中心に、アイン(Vo,Cho,Gt,Miming)、しおり(Ba,Vo)、マユコ(Dr,Cho)、坂井キヨオシ(Key,Cho,現MUSIC FROM THE MARS)で構成された5人組。4枚のアルバムを発表。

結成についてとか、ミミングの意味とか、面白い話はwikipediaとその脚注に載ってるので興味ある人は読んでみて下さい: BOAT - Wikipedia

BOaTの何が良いのかと言うと、突き抜けたポップさ、ノスタルジー、ツインボーカル90年代末期〜00年代初頭の空気、とか、キリが無いぐらいあって、その全てがツボなんですが、そんな事よりもとにかくRORO(2001)という大作が全てだと思います。てか全てっすね。

 

6曲入り42分のこのアルバムは、従来のポップ色よりも寂寥感やエモ、ポストロック的な側面が色濃く出た作品。

11曲にバンド解散前の、瓦解しながら進む飛行機のような滅ぶ鋭さが感じられ、夏の終わりがそのままパッケージングされた切なさの結晶のような、とにかく鋭さと寂寥感にまみれた音楽です。

「聴けば分かる」、嫌味な文句ですが、その通りです。僕はこの世で1だけアルバムを選べと言われたらROROを手に取ります。

 

1.All

静かな立ち上がりからの爆発。ROROの全体像そのもので、このアルバムの顔役を務めるのに最適な構成。ミニマルなフレーズの繰り返しが広がっていくのがたまらない。

中盤に挟まれるノイズ混じりの呟き、【明日がもし古いなら/アキラムジナを吸う/あの夏に託された言葉/さよなら】というフレーズのあとに、夏が立ち上がる。

 


BOaT - All

 

2.Akiramujina

9分のインストゥルメンタル

「ただ事じゃない」ことを感じさせるイントロから、うだるような・引き裂くようなギターと静かな単音のピアノが入り、サイン波のシンプルなシンセサイザー、ピアノ、段々と爆ぜて来るドラム、最後は歪みきったギターの残響で終わり。化物。

NATSUMEN版(natsu no mujina)も勇ましくて良いけどこのverは本当に凄い。美しい。


BOaT - Akiramujina

 

3.roots of summer

ようやく歌モノらしいBOaTが顔を出す。ただこの曲に漂う切迫した空気は、バンドの音楽的な到達点と集団としての限界を想像させる。中盤のツインボーカルから吐き棄てるようなメロに戻る瞬間がハイライト。詰まり過ぎてジャキジャキになっているミックスがまた切実で良いROROの音周りはAxSxEさんが1人でスタジオで仕上げたらしい。化物。

【何度リセットを 急ぐ 急ぐ/何度叫んでも 消える 逃げる】


Roots of Summer / BOaT

 

4.Rummy Night

骨が折れるぐらい力一杯に溜め込んだイントロから、残響とピアノで始まるメロからは深夜の散歩のような風景が想起される。ギターの歪みの洪水が気持ち良く、一貫して流れるピアノの爪弾きとのコントラストがじんわりと良い。アルバムを通して聴くとパイプ役としての良さが一層引き立つ。

パイプ役な事自体がおかしいぐらいの音楽で、このアルバムの凄さを再確認。この曲のdemo版が収録されてるROWROWというBOaT唯一のレコード、血眼で探してます。


BOaT - Rummy Night

5.Tuesday

1曲目のAllと同じように、静かで柔らかな立ち上がりから始まる大曲。歌詞の内容も、夏。この曲にこそ夏のノスタルジーが全て凝縮されている。深いリバーブのかかったドラムの鳴りが大好き。

静から動へだんだん移り、到達点に聴こえるパートから更なる上昇が行われて、壊れていく物の感動が存在する曲。テンションの振り幅が止まらない。すげえ曲。凄すぎてプレイヤー捨てたくなる。


BOaT - Tuesday (from album RORO)

 

6.Circle Sound

出棺の時に流したい。マジで。全てが丸く収まるEDテーマのような。

あらゆる「楽しかったね」が詰まっていて、もう2度と無い思い出を追想させられる走馬灯の音楽。コーラスワークから演奏から何から何まで、BOaTの総括がなされている。最後の最後までテンションを解放し続けるこの曲でアルバムとBOaTというバンドが燃え尽きて終わる。

そういえばこの前神田明神で引いたおみくじに「過去を振り返るな」的な箴言が書かれていましたが、過去振り返るの 大好き。無理です。過去を追想して、後ろの方を振り返り、振り返り、引きずりながら前に歩いていく生き方があっても良いと思う。


BOaT - Circle Sound (from album RORO)

 

 

BOaTは世界一好きなバンドで、もう良い年だし大きく広めようという気も無いけど、好きな物についてはやっぱり言葉に出してなんとか説明してみたいもので、書き殴ってみました。

また夏が来て、今年はBOaTTシャツを着てうだる暑さの中BOaTを聴ける。夏は最高!幸せ。

ちなみに、BOaTについてはこの方の記事でバシッと解説されていてオススメです。凄く好きな文章。AMPOBの方でしょうか?

http://xkxaxkx.hatenablog.com/entry/2014/05/27/124606