N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

骨董品的レトロゲームの愉しみ方

日曜の昼間に「なんでも鑑定団」を視聴する、あの無の時間を過ごしたこと、ありますよね?

意味の無いものに価値を見出し、目利きを信じて蒐集に向かう人たち。それに対し「エー300万!?」とか「ダサ、1万円かよ」とかいった野次馬根性を働かせ、冷笑するのが一般的な番組の楽しみ方でしょうか。僕もそうしています。

 

ただ、老人たちが骨董品に心血をそそぐ気持ちは良く分かるんです。僕の場合、その対象はプレミアの付いたレトロゲーム
そもそも僕はゲームをプレイするのが酷く苦手なんですが、鑑賞物として楽しんでいます。特に古いゲームや、希少価値の高いゲーム、糞ゲーなんかが大好きです。これって骨董品的な楽しみ方にあたりませんか?

 

こっ-とう 【骨董】
1 美術的な価値や希少価値のある古美術品や古道具類。骨董品。アンティーク。「書画骨董」
2 古いだけで実際の役には立たなくなったもの。「骨董的存在」
(出典:デジタル大辞泉)

 

価値があり、またポンコツである謎のゲームがこの世には無数に存在しています。
そんな意味不明なゲームソフトについて幾つか紹介していきたいと思います。

 


1:ロックマン4 ゴールドカートリッジ(FC)

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プレミアソフトの中では最も有名で、それこそ鑑定団にも出品されたほどの一本。キャラコンテストの企画で8本のみ作られた、圧倒的なプレミアっぷりを誇るゲームソフトです。
小学生にもガツンと響きそうな金ピカの外観に、通常なら世に出ないような希少性。秋葉原まんだらけ(スーパーポテトかも)で現物を拝むことが出来、その歴史に思いを馳せられる、美術品クラスの代物です。ゴールドカートリッジ系は他に「キン肉マン マッスルタッグマッチ」などもあり、金=プレミアというイメージすら抱いてしまいかねない輝きがありますね。


2:危険物のやさしい物理と科学(FC)

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ゴールドカートリッジが少年の夢なら、こちらは大人の手によるイレギュラーな流出が怪しいロマンを感じさせる一本。
何と出光の研修教材として作られた非売品ソフトで、元社員から流れたりゴミ捨て場から拾われたりといった、眉唾でいかがわしい経路でごく少数が中古流通に乗って存在が発覚した曰く付きのゲームです。たまんないですね。
何者かがROMデータを吸い出して動画を上げているため、内容を垣間見ることが出来るんですが、ただの教材だからゲーム性は無に近いです。ドット絵はクソ綺麗。
「流出」「幻」「非売品」これらの単語のパワーにガツンと来る方はプレミアゲーフェチの気質がある筈。

https://youtu.be/MDBLDrjb0e4


3:秋山仁の数学ミステリー(PCエンジン)

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1,2と非売品ソフトを紹介しましたが、こちらは一般販売されていたソフトです。
しかし、「出版物として書店のみで売られる」というkillieの音源ばりのハードコア過ぎる販売形態の上、秋山仁という題材の謎さから誰も購入せず、しかも販路のせいで返本制度が適用されるため在庫としても殆ど残らず、30万円以上の値が付いている狂ったゲームです。
この情報に「ヤッベェ〜!!」となれるか、意味不明に感じるだけかによって骨董品的にゲームを愉しめるかどうかが分かれてくるでしょう。無駄に凝ったアニメ描画に趣有り。

https://youtu.be/NJAx_DrhZCM


番外編:スーパーマリオ64 64DD版(64DD)

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スーパーマリオ64といったら90年代生まれで遊ばなかった人間はいないぐらい有名なゲームですが、何とテスト版として64DDバージョンが存在しています。
64DD任天堂が時代に乗るために造った磁気ディスクメディアの周辺機器。開発が遅れ会員限定アイテムとしてリリースされるも、死ぬ程売れなくて10本のソフトをリリース後寿命を終える。忌子。ハード丸ごとプレミア化する悲劇っぷりがミソ。

ゲームショーのイベント展示用のソフトの筈だけど何故かハードオフに並んでしまい、フランス人コレクターが回収した、悲しい国外流出エピソードがあります。当然ネット上でしか伺い知ることが出来ないんですが、それでもあり得ないものが存在しているという事実に身震いする最強のプレミアゲームソフトですね。

https://youtu.be/5rd6_5HoJd8


と、このように数十万円はくだらないような異常プレミアソフトを紹介して来ましたが、いかがでしたか?
到底手の届く値段では無いため、中古屋のショーケースで眺めたりネットで動画や写真を見たり程度の愉しみ方しか出来ないプレミアゲームは、手元に抱えてじっくりと向き合うような骨董品の楽しみ方とはズレているようにも思えます。


でも、世に出た経緯に感じるワクワクや、幻を目で見るロマンは、骨董品を愛でる老人たちのまなざしと通ずるところがあるのでは無いでしょうか?
僕はいつかカネが出来たら絶対、危険物のやさしい物理と科学を買って家に飾りたいです。何億持っててもこう言う物にカネが消えていくのかと思うと涙が出ますね。

希少で、特殊な出自を持った、時代の徒花のようなゲームたちを中古屋のプレミアショーケースで目撃する時の充足感。知識欲と好奇心を満たすことの出来る、オススメのオタク趣味の紹介でした。

 

蛇足:大川流シーマンとか、ファミコンのダビング用違法生カセットとか、ヤバいソフトはまだまだ存在します、、、全部動かしてみたい、、、

 

参考サイト

http://famicoroti.blog81.fc2.com