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NordOst無能の人

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

よりよい漫画は短編漫画

中古で1200円もした萩尾望都の自選短編集「半神」を読んでたらこんな時間になっていた。収録作品の中だとイグアナの娘が断トツで良くて放心した。あと半神なんか16ページの漫画だと気付けないぐらい濃く凝縮された恐ろしい名作だった。凄すぎる…

 

漫画を読んでいる間は自分の中から余計なものごとも含めて何もかもが無くなり、何をしている時よりも充足感を得られている。

特に短編集を読んでいる時は、一つ話が終われば次の話、息継ぎをする暇もなくどっぷりと漫画に頭を漬けることができる。

 

志村貴子という一番好きな作家と初めて出会ったのは読み切り「不肖の息子」だったし鬼頭莫宏と出会ったのはまた読み切り「彼の殺人計画」だった。

短編には作家のあらゆるエッセンスが詰まっているから自分に刺さる人かどうかすぐに分かる。後を追って集めるのも楽だし音楽のアルバムみたいに繰り返し楽しめる。

短編や掌編集、もしくは単巻完結の漫画は大作の前に軽視されることがしばしばあるけどそれはちょっとズレてると思う。

稲垣足穂は「詩は歴史に対し垂直に立つ」と言った、(と中島らもの本で読んだ箴言を孫引き)、とすると、短編は作家に対し垂直に立っている、なんて例えが浮かんで来るだろうか。

「このバンドは全然好きじゃないけどこの曲、この一枚だけ本当にいい」みたいなことを言いたかっただけか。

 

自分の読んで来た漫画の道筋でも振り返ろうかと思ったけど逆算して5時間しか寝れなくて明日の仕事の効率がカスになりかけているから中断する。

付記:この前共通意見として出たけど、Filmarksの漫画版が欲しい。読書メーターではなく漫画専用のものが。