N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

セミファイナルジャンキーという現象 @高円寺DOMスタジオ

f:id:no_nord_ost:20170805153736j:image

f:id:no_nord_ost:20170805154157j:image

 

夏のイメージは、多くが小中学生の頃あたり、少年時代に形成される。そして、そのほとんどには大人になった段階で二度と触れられなくなる。

 

けれど、ドムスタジオから避難して食べたカップ麺の味はプール帰りに食べる「あの味」と完全に重なったし、Tシャツやタオルが絞れるぐらい汗だくになったのも何年振りか分からない。セミファイナルジャンキーは小さいころ培った夏のイメージを再生する場所だった。

 

仕事を終えて、友達と軽く食事を摂って1人高円寺へ。310くんと合流。噂には聞いていたけど高円寺の治安が寿町レベルに落ちていた。これか。
GEZAN→KONCOS→the hatch→SUMMERMAN→panonaportを観て力尽きて帰ってしまった。タイムテーブルが把握出来ず、テニスコーツを見そびれたのが勿体無い…

 


1.GEZAN

f:id:no_nord_ost:20170805153920j:image
久々に客じゃないGEZANを観た。シェラリゾートのスタジオより狭い小部屋×通勤電車並みの人口密度で何が起きているかの理解が追いつかない。モニタースピーカーが倒れそうになるのを四度ほど目撃。狂ったイベントだ。
セミファイナルジャンキーはライブというより現象、集団トランスに近い空気があるから音について何か書くのも野暮な気はするけど、Absolutely Imaginationだけは。

 

2.KONCOS


f:id:no_nord_ost:20170805153930j:image

GEZANの人口密度にボロカスにされて屋上へ避難し、安全を求めてセッティング帯のスタジオに先入り。知らない女の人と淡々とOFFのKONCOSのスタジオ風景を垣間見る貴重な体験をした。
今年はよくKONCOSを観ているけどTA-1さんはどうしたってヒーローだった。今日聴けたpaletteがマジ最高だった。GHETTO DISCOという言葉が今日は一段と馴染む。

 

3.the hatch
北の野人たち。中華一番を知ってゲラゲラ笑っていた時はこんな天才集団だったとは夢にも思わなかった。
貶し言葉でも褒め言葉でも無く純粋にキチガイというフレーズが合致する音楽。ハードコアパンクに管が混ざる事で発生する混ぜるな危険系の反応。今年観たライブで一番良かった。セミファイナルジャンキーの1等賞はthe hatch。
自分の宗派とは違うけどイアン・マッケイの奇跡は数十人の客の前で起こる的な箴言を思い出した。

 

4.SUMMERMAN
夏のイベントに来てSUMMERMAN観ないのはあり得ない、今日のセットリストはオーバークロック気味でメーター振り切れそうな感じが場とベストマッチだった。この刹那的な疾走感を保っていけるのは凄いことだと思う。大抵の人は心に飼っている少年をカゴの外に逃がしてつまらなくなるのに。
何より良かったのは新曲。タケシコさんのピンボーカル絶唱とメロディのハマり方がマジで最高すぎた。

 

5.panonaport

f:id:no_nord_ost:20170805154053j:image
踊ってばかりの国と被る残酷さ。客は10人程度。終わってみればパンパン。BECKのフェス編かと思ったマジで。
久々に観たけど本当かっけー!という気持ちになる。ベースラインの気持ちよさ、動き続けるギター、突然のブレイクとかが魅力なのは勿論のこと、武村さんがとにかくイケイケで嬉しくなった。泥臭さのカリスマ。本当好きだ。

 


他にはHave a Nice Day!とかgranuleとかをスタジオ外から少し観た。タイムテーブルが絶妙に散らされてて本当にどれ観るか迷ったけど結局好きなものだけを目撃。

 

セミファイナルジャンキーはイベントやライブといった言葉で括るより単に現象と片付けてしまう方がしっくり来る気がする。台風みたいなもので、外の天気が無茶苦茶になってる時外出しては喜んだ子供の頃を思い出した。GEZANのMVと重なる、子供の頃に形成された夏へのイメージが汗へと濃縮還元されていた。

治安も空気感もクソ過ぎて、とても2017年の光景とは思えないものだった。九龍城砦の怪しさと地下パンクシーンが混ざったような。狂いすぎてて最高。
エレファントノイズカシマシまで観る体力が残っておらず、マヒトさんが警察にがっつり職務質問をされているシーンを目撃し、始発帰宅。3度地元を寝過ごした。

 

淡島百景2巻 - 時間軸×時間軸、人間関係×人間関係の緻密すぎる漫画作品

凄かった。緻密すぎて1巻合わせて3度は読み直さないと理解が追いつかない。白地のジグソーパズルをゼロから埋めるみたいな漫画。

時間軸、心情、関係性、全てを1つたりとも読み違えては良さの把握が不可能なこの作品構造は、「読みづらさ」とさえ受け取られ兼ねないレベルだ。事実、Ingtagramにはそうバッサリと切り捨てる投稿を見つけた。(そういう人が読むのは残念極まりない)
しかし不親切とは言い切れず、作家性という言葉でも片付けきれない、物語と作中の人物たちに真摯に全力で向かっている姿勢が志村貴子の筆致には確かにあって、よりベストな表現としての「緻密さ」がある。

さて、中身について。淡島百景はオムニバス形式の群像劇、という先日完結した娘の家出にも続くストレートな「志村漫画」だ。1巻ではその種子が蒔かれ、この2巻でそれが方々に発芽している。

歌劇学校・宝塚的な美の世界のドロりとした人間のぶつかり合いが描かれる中、今巻の主軸は7話〜9話「山路ルリ子と日柳夏子」だろう。

現在の時間軸(=最新)では厳格な老講師となった伊吹桂子

f:id:no_nord_ost:20170801004433j:image

f:id:no_nord_ost:20170801004440j:image
の過去が、祖母・母を含め3代に渡って描かれている。何が凄いのかと言えば、この多層的な構成だ。2巻では「伊吹先生」ではなく、その母の視点から話が綴られる。

f:id:no_nord_ost:20170801004533j:image

美しい歌劇学校「淡島」を介して長年に渡り延焼を続ける確執。劇中劇に登場するのが、「古き遺恨は新しき不和を招き 血で血を洗う忌まわしき物語!(P130)」なことからも、主軸となる対立がこの親-子-孫の関係性にある。
中間の「子」にあたるのが、山路ルリ子。大人しい顔立ちの彼女は、祖母のスター「日柳夏子(芸名)」からの愛を受けきらずに成長する。

 f:id:no_nord_ost:20170801004545j:image

f:id:no_nord_ost:20170801004549j:image

そんな母への反発としての、大きな存在である母ではなく自分を見てくれたインタビュアーとの結婚。演劇からは離れ、愛することの探索へと舵を切る。

こうした不和が、孫にまで尾を引き、その孫は憎んだ祖母と同じことを美しい同級生にしてしまい、その自責と後悔を抱えながらも講師として淡島へ残り続ける。

f:id:no_nord_ost:20170801004646j:image

f:id:no_nord_ost:20170801004653j:image

一つの救いとして、母から唯一「人を愛することは学べたわ(P66)」と老年に差し掛かった山路ルリ子の心にその姿が残ったことだろうか。娘の、今は老教師となった伊吹桂子にも、自らの失敗への悔恨と、もう同じような生徒を残さないという生き方へ繋がっている。

 

何と哀しいやりきれない話か、と整理して思ったが、これをあくまでサラっと、流麗に纏め上げているのが志村貴子の凄い所なんだと確信した。表現上はドライに、内情は苛烈に。様々な悔恨や自責の念、マイナスの感情と一種の諦観、それでも前を向いていくという人間が生きる様が描かれている。

時間軸と時間軸が、人間関係と人間関係が多重に交差する、こんな緻密な話を描ける人は他に知らない。萩尾望都の恐ろしいレベルの巧緻性とはまた違う、少女漫画にも青年漫画にも寄らない志村漫画。1巻と合わせて読み返して涙が出た。

こうした一つの人間関係や長年の営みは、顕在化はせずとも作品全体に他の人間関係と共に重層的に重なり、「現在」の時間軸である主人公たちが暮らす世界を形取っている。登場人物図やら何やら、とにかく一側面を切り取るだけでは語り尽くせない凄味がある。

これに関して、細かな話を書いていくのはかなり厳しく、それこそ作品2冊を全て放り投げ、全部読んでもらう以外には100%伝える方法がとうとう思い浮かばなかった。読んでいない人にとっては、何だこの文章?と読み流されてしまうことだろう。

自分の単なる雑記趣味にすら絶望を覚えるぐらい、オーバーテクノロジーと言っても差し支えないレベルの細かさをたたえた漫画だ。
つまり、結論としては、みんな読んでください。読んでこの凄さを感じてください、というくだらないものに尽きる。凄い漫画だ。

7/29 NENGU(年貢) @FujiRockFestival

f:id:no_nord_ost:20170730222823j:image

 

レジャーも兼ねてフジルーキーに年貢を観に行った。退勤して神田駅の銭湯を経てからレンタカーを借りて、都度サービスエリアを挟みながら山へ山へ。降りた時の霧と光と土の匂いに、来年は絶対に通しで来ようと思った。

NENGUのステージは凄まじく、深夜3時に次から次へと音楽ジャンキーの人たちが外から押し寄せて無茶苦茶な狂乱を起こしていった。LSDjフジロックに持ち込んだバンドが他にあるのか?無から狂乱が起こる事が他にあるのか?知人かどうかでは無く、独立した興奮と感動があった。アンコールのOROCHIの30秒が夢みたいだった。
セットリストはよく覚えていなくて、狂う外人、ビールの雨、友人と外人の抱擁、外人に来いよ!と言われて飛びついたら裏切られてズボンの股が裂けたこと、ふと後ろを振り返ったら信じられない量の人が熱狂していたこと、すべてが一瞬の画に切り取られていた。
音楽的な話をするとPAが凄まじくて、ギターベースドラムLSDj全てがバランス良く聞けた。上手寄りの位置にいたけど音の解像度が高くて驚いた。NENGUマジで凄かった。夢を観た。こんな一瞬をこれからもドンドン紡いで行くんだろうなと思うとワクワクが過ぎる。NENGUの音楽には本人たちが込めているかどうかはともかく、分かりやすいエンタメ性と突き放すアヴァンギャルドさがあって、雰囲気の落差で落としてくる感じがある。つまりはどの層にも開かれた興奮装置ということで、インストゥルメンタルの伝わりやすさと自由度を最大限に活かしたどこにでも行けるバンドだと思った。すげえ。何らかの映像モノの劇伴とかをやって欲しい。とにかくバンドとしての切れ味が相当にあるから、有り得ない方向性での一発を決め込んでいくような動きを見てみたい。僕は庫太郎さんより格好いいギタリストを知らない。取っ付きにくい人だけど、ギターの腕、立ち振る舞い、漫画のセンス、全て好き。


帰りに死に体で温泉に浸かって車中泊してオートレストランに行って、昭和の味を楽しんだ。

f:id:no_nord_ost:20170730223344j:image

しまむらで泣くぐらいダサいズボンを奢ってもらった。帰って12時間寝た。小沢健二観たかったなあ。

酒場と音楽

◼︎最近何も書いてなかったので下書きに埋まっていたものをお茶濁しにドロップ。今日会社の同僚(同じく非正規)の人と昼飯を摂って、フジロックの無料ステージだけを観に行くんですよ〜と話したら「夏やってますね!いいなあ」と言われて、俺はまだまだ夏をやれていたのか…と安心できた。夏をやっていきたい、もっと。


KONCOSのライブ動画に、新代田えるえふるでの生音演奏がある。
https://m.youtube.com/watch?v=XkdFUCe6iW8
https://m.youtube.com/watch?v=oXQhfieSfKs
こんな美しい光景は、酒場にしかない。みんなが酒を飲んで赤ら顔になって、最高の音楽を聴き歌いゆらゆら踊る。エネルギーは無く、寄り添う優しさで溢れている。泣きそう。

もう一つ、酒場演奏で大好きな動画があって、片想い「すべてを」の演奏だ。
https://m.youtube.com/watch?list=LLQBPdNULM5K4-g7a4hbpOSw&v=1rwgGiqMBD8
優しい。暖かい。普段外に出したくても、恥ずかしくて中々出せない気持ちが酒でゆるみ、アルコールの香気と一緒に漂っている。
こんな瞬間以上の幸せは無いんだろうなと思える時間が、動画にパック詰めされてもなお生きている。

酒のいいところは他人を許せるところで、大抵の粗や緩みは面白いものとして流される。僕は他人にも自分にも甘い人間で、何か苛烈な要求をしたり、とにかく「きちんとする」ことが嫌いだから、こういう緩んだ優しい空気感が大好きだ。人に勝つとか勝たないとか本当にどうでもいい。僕の負けで良いから、幸せに楽しくやりたい。


普段音楽を聴いているときも、酒を飲んでいると格段に楽しめる。
感情の振り子がデカくなっているからなのは勿論、恥っていう勿体無いストッパーが無くなるからっていう所が大きい。特に人といるとき、互いに良い音楽を流し合っているときの楽しさはちょっと異質なぐらいだ。普段なら押し付け感の出る、そんな勧め合いは飲んでるときならスムーズに気持ち良く出来る。

酒を飲んでいない人は酒を飲んでいる人を白い目で見るが、同じく飲んでいる人は決してそんなことはしない。酒は優しい。だから、死ぬほどデカいタンコブが出来て目の周りが黒くなっても、全然腹が立たない。酒は面白い。

嘘でも、その瞬間だけでもいいから、人を許されたい・許したいから、いつも酒を飲んでいたい。そして音楽を聴きたい。酒が飲めない人には本当にすまないといつも思っているけど、飲んだら忘れてしまう。

#OPTOUR2017 final @ 下北沢THREE

f:id:no_nord_ost:20170717112431j:image

18時スタート5時クローズのこの世の終わりみたいなライブに行った。心底楽しかった。
古民家カフェ→古着屋→マジックスパイス→THREE。激動過ぎた。

 

ORDINALY PUNCHESツアーそのものが異様な熱量を持ったままBLOCK PARTYと融合して手がつけられないぐらい濃い場が生まれていた。
特に良かったのは、4BROTHERS・SUMMERMAN・either・KONCOS。負傷して2つぐらい見逃したバンドがあるけど。

 

4BROTHERSは、去年の頭に観てLos Campesinos!直系の流れにあるバンドが日本にいるって事実にメチャメチャ興奮してずっと聴いてて久々に観たんだけど、日本語詞が加わったことで単なるエモリバイバル/洋インディ的な切り口で語られるには留まらない音楽になっていた。
言葉の意味・響きが音楽に占める割合はかなり大きなものだと個人的には思っていて、だから日本語を大事に扱うバンドが好きなんだけど、4BROTHERSは既存の曲も新曲も含めて素晴らしかった。たくさん観たい。

 

SUMMERMANは、もはや語るべくもなく最高にかっこよかった。北海道でのThe Hatchとの合流が演奏にカロリーを与えているような印象を受けた。
SUMMERMANはライブの流れ、持っていき方を確立しきってる所がカッコいいのかなと思う。自分たちの表現の土台が固まってて、ズッシリとしたライブをしてる感じがする。
とにかく青春でピーク振り切ったテンションのままkoromogaeに移るあの感じが最高に高カロリーで興奮する。

 

eitherは、初めて観たんだけど激烈に良かった。VoとKeyでこういう音楽をやっていくのは自分の憧れみたいなもので、単純にこういうバンドやりたいな。という気持ちになった。去年知っておけば自分の卒定とかでコピバン出来たなー。マジ良かった。また必ず観に行く。

 

KONCOSは、去年どういうバンドかほぼ知らず観てそのまま2016年ベストアクト、ひいては人生で観たあらゆるライブで一番良かったんじゃないか?ってぐらいに圧倒されて大好きになった。
音楽はもちろんスタンスが本当に痺れる。今回のツアーからして常人のバイタリティでは実行出来ない。自分の目で観て耳で聴いたものをHOOKUPしていく感じ、ヒーローだと思う。
parallel worldのワクワク感、月待つ島までの多幸感、今日からスタートの胸がつまる感じ、どれもKONCOSだけが持っているものだと、映画のシーンにしか見えない、炸裂したフロアを前にして思った。

 

 

スゲースゲーと口を開けて楽しんでいるばかりで知能が低くなってしまい大した感想が全然出てこない。とにかくスゲーライブだった。KONCOSがいま日本で一番カッコいいし、下北沢THREEがいま日本で一番面白い。店主がバーに立ち、外で溜まる客を散らし、ステージに立つライブハウスが良くないワケない。
エネルギーがありすぎてSUMMERMANの時に酔客のダイブでデコに漫画みたいなタンコブを作ってしまったけど、それも思い出になりそうだ。くそ痛い。

f:id:no_nord_ost:20170717112634j:image

「再考の夏」 夏について考えてみる

f:id:no_nord_ost:20170707091729j:image

◾︎明らかに夏が来た。

毎年毎年、天気の振れ幅が加速度的に大きくなっている気がする。そんな中でも、「本当に夏は来てくれるのか?」「いつになったら夏なんだ?」と、毎年毎年心配がるけど、どうしたって夏は来る。気づいたら[あらゆる人称代名詞]はなんとなく夏だった。

 

 

夏を好きか嫌いかで言えば僕は大好きで、それは


①自らの愚かで適当な部分が多少なりとも許される雰囲気があるからだ
②様々な創作物で夏をテーマにしたものは殆ど全部良い
③なんとなく嬉しくて、なんとなく切ない

 

この辺りの感情によるものと、今までの思い出が作用しているからだ。夏を嫌いになったことは一度も無い。今年もよく来てくれました。

 

さて、そんな感じで、大好きな夏だけど、もちろん僕以外にも好んでいる人が多いメジャー季節だ。
由比ヶ浜全員集合乃風系の人たち、低所得のバンドマン、オタク、子供、いい歳こいたオッサンやババア、立派に生きるハイカーストのサラリーマン、立派に反吐が出る非正規雇用、老若男女問わず夏派の人間はけっこう多い。
特に、瞬足を武器にコミケにエロ本を買いに行くオタクと、パチンコ屋で台を殴り街で人を殴るヤカラ系の人たちが等しく「夏愛好家」なのはけっこう面白いと思う。


漫画、アニメ、ゲーム、いずれも夏を特別に扱うオタク作品は多い。テコ入れと言えば水着か温泉だし、夏を無視するオタク作品はかなり少ない。
ヤカラ文化圏の人たちも、CR海物語とか、何だか変な花柄の短パンとか、サーフ系という化石ファッションだとか、夏っぽい格好を年中好んでいるし。
ハイカースト健常者はどうだろう?彼らの健常レジャーと言えば、BBQ・海・プール・サーフィン・リゾート。ローカースト人間の想像するイメージは余りにも乏しく、ズレてるかもしれないけど彼/彼女らが夏大好き人間なのは間違いない。
vaporwave的な非健常カルチャーからしたって全面にトロピカル感を押し出している。シーパンクやfuturefunkとかのインターネットカルチャーは朽ち果てかけたリゾートをグリッチで掻き回して再構築している。

 

やはり、趣味や思想の前に、「夏が好きかどうか」みたいな感情の線引きがされている気がする。夏は巨大な浴槽みたいなもので、浸かっているから友達!では無く、せめて同じ夏を楽しんでいるうちは互いに不干渉で行きましょうよ、的な配慮を全てのカルチャーが持っているような気がする。


夏の当事者はたぶんほとんど「季節が暑いんだから、暑苦しいのは無しにしよう」と思ってて、空気感の焚付けをするのは夏の姿を煽るメディアか、本当にメチャクチャ馬鹿で感性の無い人のどちらかぐらいなものだろう。

 

押し付け無く夏を満喫したい。熱を持ったアスファルトだって、冷房の効いた部屋の匂いだって、やはり夏にしか楽しめないのだから、インドア/アウトドアという違いで夏の価値は落ちない。思い思いの夏があるのだ。

ただ、それでも僕の場合、夏の空気に何となく流される。元気で健常な遊びをしたくなるし、外を徘徊する癖は一層強まる。夏が過ぎる前にアレもコレもこなして、手中で溢れゆくのを防ぎたい。
そんなことをしていたら、もちろん間に合わず、いつだって満足出来る前に夏は終わる。

 

とにかく、この国の夏の最大の魅力は、夏が終わることそれ自体に尽きる。
嘘のような弾け方が、焚き終わりの蚊取り線香のように、いつしかスッと消え残り香だけが残る。
思えば夏に楽しむモノには、そんな刹那性を帯びているモノが多いような気がする。その辺のリンク度の高さも、夏を夏たらしめているのかなと思う。

過ぎゆくモノは綺麗で切ない。人間誰しもが、再現性の無いモノの美を本能的に理解出来ているから、誰しもが夏を特別に思って、夏を好きになるのだろうか。

次、気が向いたら、オタクカルチャーと夏の距離感や親和性なんかについても考えてみたい。とらき☆すたニコニコ動画の無料配信で視聴し直しながら思った。

7/1 Block Party → 7/1 Pale・明日の叙景企画

こんばんは 7月はライブをもう2本観ました 散財と贅沢は脳に良いんですよ

f:id:no_nord_ost:20170704000244j:image

メモ書き的な雑記になります。

 

6/30、BOaTのTシャツで出勤して退勤して下北沢へ。Block Party×給料日×金曜の化学反応が起こりました。思い出野郎Aチームの7インチが発売日なのに売り切れていて熱狂が2割減。
銭湯と集合による酒で機運を高めてからTHREEへ。

 

【出演者】SPIIICA/jappers/ケバブジョンソン/suueat.

 

一つ一つを精査できないので手短に。
SPIIICAはガールズ3ピースでクラウトロック+ポストパンク+最新の黒人音楽って感じでバチクソ良かったです。音とかじゃなくてスタンスがslitsぽくてメチャ格好いい。
jappersはホントマジで最高です。良質さで殴ってくる。
ケバブジョンソンはベースの音が終始よくてベースばっかりを観てしまった。
眠気と酒気の間で揺られながら観たsuueat.で完全に整った。コンディションで150%。

 

さて、僕はスケジュール調整がクソ下手なので、取り置きしたpaleの昼企画を観るために一人新宿のマンボーで仮眠へ。

満室。別のマンボーに入れた、けど、キャパの問題で3時間制限をかけられる。
10時前ぐらいに退出させられ、フラフラしながら半端に残った時間を遣うために別の漫画喫茶、オープン席へ。バカ。


刃牙を冊/3minぐらいのペースでめくりながらウトウトしながらでいい感じに時間をドブに捨て、ヒルバレースタジオへ到着。
着くや否やpale君さんが情報デスクVIRTUALを流し始めて何を観に来たのか分からなくなった。良かったですね。

 

1.lantanaquamara
メタルと電子音系エフェクトの取り合わせが耳に新鮮だった。中学生の頃聴いていた初期のALI PROJECTを急に思い出してしまった。アリプロ薔薇架刑(ローゼンメイデンのコンセプト盤)が超名盤です。

 

2.pale
遂に観てみた。音のデカさとバランスが良かった。あと、シューゲイザー要素の強いメタルはやっぱり自分の好みと合致する部分があるなと思った。
ボーカルSakaguchiのしわがれた声が耳に刺さるぐらい抜けがよかった。イキのよいステージアクト観て安心感を覚えた。
98%ぐらい下らない話しかしない友人と98%ぐらい漫画の話しかしない先輩とが、こうして音楽に真っ向から向き合っている姿は、やはり格好いいものだった。

 

3.nhomme
今回観て度肝を抜かれました。3ピースの激情×mathと言うとそれまでだけど、演奏のレベルと曲の造りが頭一つ抜けている感じがあって超よかった。特にドラムが、今まで観たことのないタイプの巧さで釘付け。技巧がある程度のレベルを越えて来ると段々笑いのツボの方が開き始めるのは何故だろう。凄すぎて最早面白かったです。

 

4.明日の叙景
Soundcloudの個人リリースが良くて、kei torikiという人のやる音楽が気になった、というのが今回のライブを観に来た理由だったんだけど、音とアクトに貫禄というか威厳というか、そういった類のものを感じた。
緊張感と映画的なパフォーマンスで、ジャンルレスに観て楽しめる音楽だった。

 

 

メタルのライブで、しかもスタジオライブという異文化交流的なモチベーションで観に行ったんだけど、オーディエンスが皆じっくり精査するような視聴スタンスで、この人たちは本当に音楽が好きなんだろうな、と思ってシンパシーを感じた。

それと、各々が自分の証明を試みているようなパフォーマンスをしていて、熱気もあった。

フラットに音楽を聴くいい雰囲気のイベントでした。


その日はpale君Tシャツで12時間眠りました。次の日は秋葉原で肉を食べたり漫画を買ったりしました。