N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

N.O.的ライブ3行感想【3月】

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前月の正規雇用化テンションで都合6回ライブハウスに行った3月。この頃2018年の頂点こと「金剛寺さんは面倒臭い」が発売、音楽以外は全部その事だけを考えていました。


3/10 healthcare企画 @吉祥寺WARP

 

①ヤナミューのベーシストも担う先輩より「同窓会やるから来て」と言われてhealthcare。久々に会う人が多すぎてむしろ緊張から尻の座りが悪かったレベルにたくさん人がいました。オールドAMP好きだけど怖え。


②NENGUの事は全く距離が離れた関係だったらヤバい崇拝の仕方をしていたかもしれない。面白過ぎて最高の音楽。healthcareとSUMMERMANの間にday's eyeが入る感じも塩梅良く、逆に新鮮でした。


③先輩が変わらず「先輩の姿」をやっている図本当に良くて、どうかこのまま瓦解することなく全て続いて欲しいと思いました。かっこいい

 

3/13,14 AMP卒定 @吉祥寺シルバーエレファント

 

①卒定はしっかり「ライブ」のカウントです。有給まで使っちゃったし。幽霊の気分で観ました。2日目,3日目と


②気持ち篭りまくってて良かった、12ヶ月経過の速度を知る。当代卒業生が居てくれたから2016年凄くハッピーでした。やり残したコピーたくさんあるなあ


③SUMMERMAN(コピー)に対する、SUMMERMAN(リアル)の「完璧だ!」絶唱がこの部活のすべて。

 

3/17 慕情tracks企画 @大久保ひかりのうま

 

①良い音楽家を集めて気持ちを各方面にスプラッシュかましている慕情tracks企画。バイオリズムのブレが作品になるのがインディー音楽。


②実はこのライブ死ぬほど良くて、戸川祐華&謎ドラマーのデュオやNNMIEバンドは歌モノの異常進化系って感じで目撃できてありがたかったです。日本の歌モノが好きな人、行けなかったのドンマイ。


③自信があるのか無いのか、スタンスも変幻自在な慕情tracksですが応援しています。この後Lio君と健善先輩とFSSの初めて会う人とアニメソングしか歌わないカラオケで朝を…

 

3/24 ナツノムジナ企画"HARVEST" @新代田FEVER

 

①2017年のマスターピースこと淼のすみかLPが実質無料で貰えるポケモン映画前売券のようなライブでした。あれは金が無くて外出できない日に聴いています。


②CHIIOの音源を緻密に再現する演奏と、ベランダのガラッと印象を変えてくる演奏のコントラストが気持ち良い。巨大魚の夢だけでビールお代わり出来ます。


③ナツノムジナは見るたびに印象に更新がかかるバンドだけど、いよいよ貫禄がついて来た。今までで一番良かった。バサノバうまかった。

 

3/31 ヤなことそっとミュート/トリプルファイヤー @渋谷WWW X

 

①この日は多分渋谷を徘徊していた。覚えて無いけどユニオンとかまんだらけ行ってたんじゃ無いすか?


②トリプルファイヤー久々。異様な人気の加速っぷりも無視する変わらないスタンス。演奏がうまい。


③初のヤナミュー。ogさん志村貴子愛好者で良い人な上にソングライティングもギターも凄い。アイドルに突き刺さる庫先輩の個性。演奏がうまい。

 

2ヶ月も寝かせると流石に思い出せない点もあるので、もうちょいコンスタントに書きましょう。

恍惚のトリップ睡眠体験について

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人はパンのみに生きる訳ではないけど快楽のみに生きる。多分。
1ヶ月に1度ぐらい、死ぬほど気持ちいい睡眠が出来ることがある。明晰夢かもしれないけど、半睡半覚の状態で夢の中で望む場所を歩きながら、桃源郷のような快楽に浸れる一瞬が訪れる。

 

今日久々に「それ」が来て、今回は小学生の頃通っていたスイミングスクールまで歩きに行った。鏡は見ていないけど、Childish GanbinoのMVと同じ表情をしているのがわかった。
毎週使っていたあの懐かしい自販機でソーダ味のアイスクリームを買ったあと、「泳ぎたいな」と思った。途端に場所は綺麗な川に移って、ただただ前を進んでいった。

 

次第に川がふたつにわかれ、いつしか水は泥混じりになっていった。それでも構わず進んでいくと、なぜだか泥が綺麗なことがわかった。

清潔な泥水の中を恍惚の気持ちで進み、泥の濃度は高まっていく。身体がふやけていく。ズブズブに身体が溶けはじめたところで目が覚めた。
何時間もそうしていたはずなのに、眠りについてから1時間しか経っていなかった。麦茶を飲んで一服した。

 

オタクの人生を辿った分、ドラッグの体験は一度もないけど、こうやって月に1度だけ不思議なトリップを味わえることがある。

何故かは分からないし、これについては探求したくもない。理由のない棚ぼたの多幸感に会えるのが嬉しいから。

 

それでも、この謎の体験を忘れたくなくて、今日は本当にヘロヘロに溶けた頭でこうして文章に残した。
誰かこういった健康的ガンギマりを体験したことある方はいないだろうか。これは、一切日常と地続きでなく、何のしがらみもなく、当事者として体験出来る快楽の中で一番気持ちいい。


自分の想定以上に身体が疲れているときに与えられるボーナスなのかもしれない。たまにこういった恍惚が得られるだけでも、生きていられる。
やはり、人は快楽のみに生きるような気がする。ただ、このような内的快楽や心理的美をdigりはじめた人は、間違いなく宗教にカマされておかしくなってしまう。でも、眩しい魅力を感じてしまうから恐ろしい。音楽も漫画も要らなくなってしまいそうで。

N.O.的ライブ3行感想【2月】


5月に2月のこと書いてどうすんねん、といった念もありますが、せっかく観たもの整理してしまっておきたいので再び久々にやります。
4月のゴチャゴチャな状態がGW明けで上手いこと消えて何か書きたいなといった欲が戻ったので週一ぐらいは更新したいところ。

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2/17 quiqui企画 @神楽坂神楽音


①quiqui/sans visage/NENGU/Ayutthaya。絶妙に観るのと観ないのの境目でいい機会。2月は旅行もあり少なめ進行でした。


②NENGUは本当に何回見ても飽きず面白すぎるので、極力観たい。今年から音楽の食指が「面白い」にシフトしつつあって、これは別項で纏めてみたい。


③quiquiが「非・東京」のカルチャーをぶつけにかかるような情念のライブですごく良かった。シリアスとギャグのメリハリが付いているアクトはやっぱり好きです。CDも名盤。サイゼ寄って帰宅

 

2/24 pale 明日の叙景 @新大久保EARTHDOM


①東京のポストブラックメタルバンド明日の叙景レコ発。中2の頃の筋少以来真剣に聴いて惚れ惚れしたメタルで、活動が気になり観に行く。初めてのアースダムは話題通り異臭騒ぎでスカムでした。褒め言葉です。


②pale、普段遊ぶような友達がゴリゴリにやっていってる姿を見れて嬉しい。音像にリスペクトするジャンルへの愛を感じる。JIROCOREゴミなのにかっこいいね。


③明日の叙景のお陰で未開拓の領域メタルへの理解がようやく出来るかもしれない、と思った。美意識が高い音楽は総じて引き込まれる。これも「面白い」音楽

 

2/25 ノイカバスク @大塚MEETS

 

①paleくんと中島くんと共に終駅(おわえき)大塚へノイカシを観に行く。バスクのスポーツは初。昼ライブはいいですね。


バスクは異様な技巧とシュール過ぎるアクトの釣り合いが危うくて気持ち良かった。電光掲示板の可能性。スパイスとして「何やってんの?」って要素を孕んでいるバンドは強い。


③ノイカシは毎回アプローチが一変していて面白い、ノイズバンドならそりゃそうかもしれないけれど、真芯に太い表現の軸があるように思えて沢山追いかけたい。終演後digった大塚という街のvoid感もベストマッチでしたね。

N.O.的ライブ3行感想【1月】

ブログの停滞いい加減打開したいのでなんかします。皆さんもなんか金になる以外の事をすると良いですよ。

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とりあえず、お茶濁しに今年観たライブについて3行で感想を残して記憶の整理をします。月ごとに分けたのは、つまりカサ増しです。スッキリしてて良いですよね?

 

1/14 sit stage @下北沢BASEMENTBAR

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①突然少年×SUMMERMAN×KONCOS。激アツスリーマン。昼間のライブはありがたい。スタンドかげんも本当に美味しい。
突然少年に完全に度肝を抜かれる形で、2018年ライブ始め。

②SUMMERMANはこの回ぐらいから停滞期から脱した感があって嬉しかった。KONCOSは年末のフル編成を見ちゃった分見劣りするかなと思ったけどスリーピースでも圧倒的にかっこいい。
③3バンドの優勝者に御年玉を進呈!という企画だったんだけど、TA-1さんがルールを破壊してその費用は観客全員の酒に化けた。痺れます。

 

1/14 rhyming slang @下北沢THREE、BASEMENTBAR

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①昼ライブ終わり遊びに出かけようかと思ってた矢先、誘いに乗りそのままハシゴへ。たけしこさんその節はありがとうございます。
②2つのフロアとカクヤス下北沢店とローソン下北沢店を右往左往してコンピ参加バンドを次々と観た。suueat.と韓国のAKUAがかなり良かったけど、NENGUの威風堂々が断トツ過ぎて曖昧になっている。

③見覚えのあるニコニコした外人がMac Demarcoだったことを2週間後に知る。確かに!つった。

 

1/21 Night Tempo @hmv渋谷

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①インストアライブ。韓国のFutureFunkスターNight Tempo君衝撃のカセットDJ。
②80'sの余りにも渋過ぎるカセットたちを油性ペンで巻き取り頭出しする姿はオタク過ぎてもはや神々しかった。畏敬の念。
③自己のアーカイブを流すことはほぼ無く、終始激渋SET。老人が不意に足を止める姿にガッツポーズって感じでした。

 

1/27 台風クラブ企画 @新宿LOFT

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台風クラブ×Special Favorite Music×思い出野郎Aチーム、DJ小西康陽。ありがたい事です。ダンスに間に合った。
②その日は本当に寒くて、体調がダメになる気配をギンギンに感じつつ中島君と合流した。思い出横丁で飲んだ。
SFMは期待を寄せ過ぎていたのか正直イマイチ、思い出野郎×深夜イベという親和性の上で踊り、朦朧としながら観た台風クラブで高揚し、体調崩しすぎて月曜会社を休んだ。

 

以上です。今年もたくさんライブを観ます。これ漫画でもやりたいけど多分キリが無くてつらくなるでしょう。今年は生産出来るオタクになりたいものですね。

3月7日はサウナの日。Nord Ost的サウナ5選+1

元々入浴が好きだったのもあって最近急速にドハマりしています。依存に近いレベルで。

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高橋留美子の短編作品でもしばしば題材にされるように、中年男性a.k.a.オッサンには受難がつきまとう。
そんなオッサンたちが何とか見出す街の灯のひとつが、サウナや銭湯。社会の受難を抱える層が溶け込める場所は、ドロッとした落ち着きとささくれた安らぎ、不恰好なノスタルジーに満ちている。 

 

そんなわけで、日常に嫌気がさしたり疲労や不安に押しつぶされそうな人たちに最近良く行くオススメの風呂をピックアップしていきます。全部手ぶらで入湯可能!

 

 


1.上野「カプセル&サウナ センチュリー」

カプセルホテルとサウナは切っても切れない関係で、リズム&ブルース並みに言葉の親和性が高い。ローカル系銭湯のいなたさともスパ系施設のラグジュアリー感とも違う渋めの風情たっぷりなサウナ。


最近リニューアルしてかなり綺麗目になったけどそれでも抑えきれないゲットー感が漂う。養命酒、すしざんまい、年金がメインの老人のフリートークは必聴。
最大のポイントはその安さで、3h/800円という漫画喫茶にも殴り勝つコストパフォーマンスが魅力的。至高の立ち飲み屋カドクラとセットで「上野感」を満喫出来ること請け合い。

travel.rakuten.co.jp

2.祖師ヶ谷大蔵「そしがや温泉21」

首都圏銭湯と切っても切れないのが、黒湯。

都内のスキマを歩くと、実はあっちこっちで天然温泉がフツフツと沸くローカル銭湯にありつける。
その中でも両国の御谷湯とそしがや温泉は圧倒的なクオリティ!ここはサウナも小ぶりだけど凄く良い。水風呂だけじゃなく、マイナス10度かそこらの冷凍サウナ室も完備。


でも上記の要素をかき消すオンリーワン設備がそしがや温泉21の魅力で、なんとここには15mぐらいのプールがあります。水風呂代わりに泳げばそこは小5の夏休み、Secret Base〜君がくれたもの〜がリフレイン。

http://www.soshigaya-onsen21.com/

3.蒲田「ゆーシティ蒲田」

入口で情熱大陸のBGMが流れるパチ屋、青線の名残を感じる飲み屋通り、ストロングゼロの缶を抱えるジジイが跋扈するTHUGシティ蒲田のオアシス。
ローカル系銭湯の中でも最高のスポットで、ここも黒湯。しかも異様に黒い。コーヒーより黒いせいでよく足をぶつける。
サウナはvaporwave系BGMがうっすら流れるだけのシンプルな造り。水風呂は外気温連動系で雪の日とかはあり得ないぐらい冷たい。ブレを楽しめる銭湯。


必見なのが上階の宴会場兼休憩スペースで、完全喫煙可能な座敷の奥にセットされたカラオケから流れる演歌に乗せて知らないババアが力強く唄っているのを聴きながら曖昧になれる。ドロドロな雰囲気の割に清潔なので男女問わず楽しめるはずです、耐性があれば…

http://youcity.sakura.ne.jp/

4.新橋「オアシスサウナ アスティル」

 京浜東北線沿線サウナの頂点。男性専用・入館料3000円と超高級。

ですがサラリーマンの街だけに平日半額の安心感。1500円ちょっとでここまで贅沢な入浴体験ができるならなにも要らない。最高!

オートロウリュのサウナ室と濃いめのミストサウナの2室を備えていて、特にオートロウリュサウナはクソやばい照明設備でガンギマり間違い無し。水風呂はブルーの照明でVaporwave・ニューエイジ的な胡散臭いヒーリング感あり。

 上がったあとは周辺の飲み屋とセットで中年男性のロールプレイングを楽しめます。上質な暮らしって何だろう?

 

www.oasissauna.jp

 

5.横浜東口「スカイスパYOKOHAMA」

マンガサ道でも実質の舞台になっている著名なサウナ。水風呂の温度も低めで、ロウリュの開催もあったりと納得のホスピタリティ。
サウナ室と休憩スペースには大きな採光窓が取り付けてあって、景色にモチベーションの無い自分でも良い気分になる。暖まりながら深夜の高速や朝焼けを見られるのは唯一無二の魅力。ミストサウナも併設。


最大の魅力は深夜料金が存在しない点で、終電逃した時の逃げ場に最適。朝食も600円ぐらいで食べ放題。横浜駅にはここか古着屋のpaseliとluckyぐらいしか良い場所ありません。あと最近中本出来た。

 

EX.名古屋「ウェルビー栄」

番外編として、日本一と名高いウェルビー栄も。マジで凄すぎる。

この前旅行で念願のウェルビーに初訪。サウナへの価値観が完全に変わったとんでもない場所で、間違いなく日本最高峰の温浴施設。多分ここ行くためにまた名古屋へ向かう。
おおかたの施設は宿泊場所や風呂がメインでサウナはオマケなんだけど、ここはサウナへの思いが異次元過ぎて感動した。

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フィンランドの本場サウナ・ラップランドを完全再現するために造られた室温-20℃・水温0℃の「アイスサウナ」、セルフロウリュを存分に楽しめる「森のサウナ」から構成されるスペースが本当に凄すぎて、あれ以上の入浴トランス体験は2度と無いかもしれない。

 0°Cがどんな世界かと言うと、気温の冷たさのお陰で意外にもスッと入れる。10〜15秒後に全身が痛み始め、手すりなんか掴んでた日には手が離れない。

そしてベンチに沈み込んで目を閉じると、トレインスポッティング顔負けのズブズブなトランスが起こって、「不思議な状態」になる。異界。


このような感じで、グルーヴ系のサウナやローカル系のサウナ、ハイエンドなサウナについて書き留めてみました。
暖まって、冷えて、暖まって、冷えて、暖まって、出て、曖昧になる。この数時間の体験が、どれだけの救いになっているか見当もつかない。銭湯は最高。
まだまだdigが及んでいない施設がたくさんあるので仕事の傍らドンドン入ってみようと思っています。サウナは健康になりながらトリップ出来る至高のレジャーです。

前に住んでいた街

五月病じゃなく、重い正月病に苛まれて年が明けてから心のパフォーマンスが低下している。

何とか気を紛らわそうとしてたくさん浪費をしてしまった。酒を何リットルも飲んで、サウナに都合3回も行ってるのに心が晴れなかった。
年明けから仕事のプレッシャーが重く、やると言った在宅記事もロクに進まなくて、何だかどれもうまく行かない。あーあって感じだ。

 

そんな、何をしても気が晴れない最中、久々に音楽をしっかりと聞いたら心がじんわりと雪解けしていくようで凄く安定した。
後輩がコピーしていた吉田ヨウヘイgroupの「smart citizen」「ar」を1周ずつ。それで今現在、とりあえず出勤には間に合いそうなコンディションに落ち着いてきた。
「前に住んでいた街」という曲が本当に沁みて、何故だか今住んでいる無愛想なニュータウンのつまらない表情を隅から隅まで回想してしまった。

 

イヤホンの断線という下らない理由で音楽から少し離れていたけど、QOL維持に一番重要だし明日にでもリケーブルするか新しいのを買い直そうと思う。


思えば年間ベストもやらなかったし、何となく食指が伸びていなかった音楽だけど、今年は改めて聴き倒していきたいと思った。Digの意思を取り戻したい。
とりあえず、年が明けてまだライブを観ていないから来週予約したスリーマンが楽しみだ。会っていない人にも会いたい。

 

ライブを観ることには欠片も飽きていないけど、いつかライブを観ることに飽きてしまう未来が恐ろしい。だから、さっさと何でも良いからバンドをやっていきたいともコッソリ思う。

 

あと、やっぱり寝ても覚めても好きなことと向き合っていたいから、やはり音楽か漫画と接点のある仕事をしたい。銭湯でもいい。

仕事は現在、正規雇用の為にライターとはかけ離れた内容になってしまったけど、一生それが続くワケでもないんだから、スネたりせず粛々とこなしながら、ブログでも何でもしっかりと書くことだけは止めずにやっていきたい。もっと更新します。


そうやって長いスパンでポジティブに物を考えられるぐらいまでコンディションが戻れば、またきっと元どおり。

 

 

Nord Ost的 2017年 漫画ベスト10選

 

8日間の冬休みです。在宅仕事持ち帰ったけど投げました。でもやんなきゃ漫画買えないね。
いわゆる年間ベストモノ記事、取り掛かりあぐねていたけど、書かないのも勿体ないので、やります。対象は2017年にリリース(出版・公開)されたモノに絞ります。


10.めしにしましょう/小林銅蟲

2017年を総括する際、真っ先に頭に浮かんだ。寿司虚空編、ザ・ノンフィクション出演といい、異様過ぎる銅蟲節のパワーにメジャーの土壌がモリモリ吸い込まれていったような印象がある。
面白いというより、銅蟲先生自体に正体不明の甚深な中毒性がある。よかったですね。

9.完全版サイコ工場 A線・Ω線/谷口トモオ

特殊レーベル的な存在感を今年発揮し続けていたリイドカフェ、肝入りのリリース。
ホラー漫画というよりは、各方面への嫌味無いオマージュや1カット毎のスタイリッシュさ、不穏で違和感のあるブツ切りなストーリーテリングの方に目を惹かれる。絵も上手すぎる。
「20年前の作品を、鮮烈な新作としてリイシューする」という姿勢も込みで、選ばずにはいられない。

8.ザ・ファブル南勝久

「最強の殺し屋が、殺しの休暇を取る」
この一行だけで完全に面白さが保証されている漫画で、試し読みだけして即漫画喫茶駆け込んだ。

台詞の独特の間(〜〜〜、………の多用etc)が作品全体に「乾き」を与え、笑えるのに緊張する。ファブルがひたすら最強なのもとても良い。万人に勧めたい、ニヒルなエンタメ。

7.映画大好きポンポさん/人間プラモ

pixivコミックとかですらなく、pixivのアップロード作品。134ページ。恐ろしい。

映画を題材にしつつ、内容は物作りの真髄の一端に掴みかかる。作中ハイライト、一瞬の美のシーンは必見。
「泣かせ映画で感動させるより おバカ映画で感動させる方がかっこいいでしょ?」さりげなく出るこのセリフ!
漫画としては、贅肉が徹底的に削ぎ落とされた隙の無さに惚れ惚れもする。ヤマ・オチ・イミが完璧に揃ってる。

インディー漫画をもっと知りたくなる作品。

www.pixiv.net

6.大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック/植芝理一

本当はもっと新しい作家のことを紹介したい。泣く泣く選外にしたものが幾つもある。それでも植芝理一の更新は、自分にとって余りにもセンセーショナルだった。
「母親の20年前の姿に恋をする」なんて、非健常の極北を変わらず疾走している植芝理一先生のブレなさに惚れ惚れする。あと前作オマージュに涙。

5.別式/TAGRO

2巻の帯に「変ゼミTAGRO」と書いてあるけど、プロモーションとして正解でも推薦文としてはどうかと思う。
この漫画は不遇の名作サルガッ荘を超える挑戦に映る。時代考証を横に追いやってスムースさを取りつつ、別式女という設定だけは細かに掬い上げ、クライマックスの提示でコミカルさとシリアスさを相互に活かす。
信じられないぐらい面白いのに全然売れた話を聞かなくて、漫画ってただ買って読むだけじゃ不十分だな、とすら思った。絶対に終わらせたくない。

4.ルポルタージュ売野機子

TAGRO「別式」売野機子ルポルタージュ」が売れずに他の有象無象がヒットを飛ばすのは、出版システムひいては金回りそのものへの不信感が…なんて言っても仕方がない。移籍決定して本当に安心した。

最高の漫画。特にストーリーテリングの観点で言うなら今年ナンバーワン。愛とは何か?

3.娘の家出/志村貴子

志村貴子大先生に関しては、今年も作品に展覧会にユリイカに、多彩な立ち回りでその仕事を届けていただき、本当に頭を垂れて感謝を念じる他ない。
特に、今年は娘の家出と淡島百景がどちらもリリースされて本屋が神殿のように思えた。2つで散々迷って娘の家出を選択。綺麗な完結に花を添えて。
原画展は記事書いてたら消え、結局そのままにしたけど、ここじゃ書ききれないほど素晴らしかった。

これは聖書です

2.甘木唯子のツノと愛/久野遥子

表紙を見た瞬間に買っていた。2017年ナンバーワンジャケ。完全に事件、只者じゃない。表現の突き抜け方が断トツだった。
演出・アニメーション畑からの殴り込みなだけあってコマ割りや構図が死ぬほど巧くて、ページをめくるたびに参る。これが1作目なのは漫画文化にとって大きな財産。
そんなことよりも、表題作「甘木唯子のツノと愛」の切なさに涙が止まらなくなった。胸を刺すのは台詞とコマの角だ。

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

 

1.それでも町は廻っている石黒正数

大学を卒業して、就職して、退職して、アルバイトを始めて、そこでまた就職した今年。モラトリアムの決定的な整理として、それ町の最終巻が提示された。

歩鳥とタッツンが看板を磨くシーンに、そのまま4年分の走馬灯が投影された。
歩鳥がボタンを押したことで、モラトリアムが「バツン」と切れ、夢が覚めた。

それでも、最終回は再びそれ町世界のどこかに繋がるようなとりとめの無い話で、町が再び廻っていく、そんな循環を「救い」として残し、終わった。
帯の「さらば嵐山歩鳥!!」は2017年最良のコピー。素晴らしい夢を見ていける漫画だった。ありがとうございました。

 


10作もあるかな、と思って始めたら案の定選定に迷った。BEASTERSとかオトメの帝国とか、もっと入れたい漫画色々アホ程あったし、既刊でいうとキリが無い。
来年も書泉ブックタワーまんだらけBOOKOFFを掘りまくって、心が震えるような漫画を見つけたい。そして、漫画の押し付け合いに多大な感謝を。

 


EX.クッキングパパうえやまとち

まず、クッキングパパとは人間賛歌。ジョジョとは違い、ただ慎ましく人生を歩くだけの「市井の人」を讃える美しい漫画なんだ。
といった熱い思いを抱かずにいられないような作品で、ここ最近時間を見つけては外で読み続けた。ARIAばりの優しさにあふれた世界観、人々の脈々と続く営みや成長、そして料理と幸福、ハッピーである為に大切な要素が全て詰まっている。
クッキングパパの書評で「偉大なるマンネリ」という言葉を使っていた人がいて、これ以上相応しい評もない。

 

クッキングパパ(144) (モーニング KC)

クッキングパパ(144) (モーニング KC)