N.O.(Nord Ost)

学校ないし 家庭もないし 暇じゃないし カーテンもないし

前に住んでいた街

五月病じゃなく、重い正月病に苛まれて年が明けてから心のパフォーマンスが低下している。

何とか気を紛らわそうとしてたくさん浪費をしてしまった。酒を何リットルも飲んで、サウナに都合3回も行ってるのに心が晴れなかった。
年明けから仕事のプレッシャーが重く、やると言った在宅記事もロクに進まなくて、何だかどれもうまく行かない。あーあって感じだ。

 

そんな、何をしても気が晴れない最中、久々に音楽をしっかりと聞いたら心がじんわりと雪解けしていくようで凄く安定した。
後輩がコピーしていた吉田ヨウヘイgroupの「smart citizen」「ar」を1周ずつ。それで今現在、とりあえず出勤には間に合いそうなコンディションに落ち着いてきた。
「前に住んでいた街」という曲が本当に沁みて、何故だか今住んでいる無愛想なニュータウンのつまらない表情を隅から隅まで回想してしまった。

 

イヤホンの断線という下らない理由で音楽から少し離れていたけど、QOL維持に一番重要だし明日にでもリケーブルするか新しいのを買い直そうと思う。


思えば年間ベストもやらなかったし、何となく食指が伸びていなかった音楽だけど、今年は改めて聴き倒していきたいと思った。Digの意思を取り戻したい。
とりあえず、年が明けてまだライブを観ていないから来週予約したスリーマンが楽しみだ。会っていない人にも会いたい。

 

ライブを観ることには欠片も飽きていないけど、いつかライブを観ることに飽きてしまう未来が恐ろしい。だから、さっさと何でも良いからバンドをやっていきたいともコッソリ思う。

 

あと、やっぱり寝ても覚めても好きなことと向き合っていたいから、やはり音楽か漫画と接点のある仕事をしたい。銭湯でもいい。

仕事は現在、正規雇用の為にライターとはかけ離れた内容になってしまったけど、一生それが続くワケでもないんだから、スネたりせず粛々とこなしながら、ブログでも何でもしっかりと書くことだけは止めずにやっていきたい。もっと更新します。


そうやって長いスパンでポジティブに物を考えられるぐらいまでコンディションが戻れば、またきっと元どおり。

 

 

Nord Ost的 2017年 漫画ベスト10選

 

8日間の冬休みです。在宅仕事持ち帰ったけど投げました。でもやんなきゃ漫画買えないね。
いわゆる年間ベストモノ記事、取り掛かりあぐねていたけど、書かないのも勿体ないので、やります。対象は2017年にリリース(出版・公開)されたモノに絞ります。


10.めしにしましょう/小林銅蟲

2017年を総括する際、真っ先に頭に浮かんだ。寿司虚空編、ザ・ノンフィクション出演といい、異様過ぎる銅蟲節のパワーにメジャーの土壌がモリモリ吸い込まれていったような印象がある。
面白いというより、銅蟲先生自体に正体不明の甚深な中毒性がある。よかったですね。

9.完全版サイコ工場 A線・Ω線/谷口トモオ

特殊レーベル的な存在感を今年発揮し続けていたリイドカフェ、肝入りのリリース。
ホラー漫画というよりは、各方面への嫌味無いオマージュや1カット毎のスタイリッシュさ、不穏で違和感のあるブツ切りなストーリーテリングの方に目を惹かれる。絵も上手すぎる。
「20年前の作品を、鮮烈な新作としてリイシューする」という姿勢も込みで、選ばずにはいられない。

8.ザ・ファブル南勝久

「最強の殺し屋が、殺しの休暇を取る」
この一行だけで完全に面白さが保証されている漫画で、試し読みだけして即漫画喫茶駆け込んだ。

台詞の独特の間(〜〜〜、………の多用etc)が作品全体に「乾き」を与え、笑えるのに緊張する。ファブルがひたすら最強なのもとても良い。万人に勧めたい、ニヒルなエンタメ。

7.映画大好きポンポさん/人間プラモ

pixivコミックとかですらなく、pixivのアップロード作品。134ページ。恐ろしい。

映画を題材にしつつ、内容は物作りの真髄の一端に掴みかかる。作中ハイライト、一瞬の美のシーンは必見。
「泣かせ映画で感動させるより おバカ映画で感動させる方がかっこいいでしょ?」さりげなく出るこのセリフ!
漫画としては、贅肉が徹底的に削ぎ落とされた隙の無さに惚れ惚れもする。ヤマ・オチ・イミが完璧に揃ってる。

インディー漫画をもっと知りたくなる作品。

www.pixiv.net

6.大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック/植芝理一

本当はもっと新しい作家のことを紹介したい。泣く泣く選外にしたものが幾つもある。それでも植芝理一の更新は、自分にとって余りにもセンセーショナルだった。
「母親の20年前の姿に恋をする」なんて、非健常の極北を変わらず疾走している植芝理一先生のブレなさに惚れ惚れする。あと前作オマージュに涙。

5.別式/TAGRO

2巻の帯に「変ゼミTAGRO」と書いてあるけど、プロモーションとして正解でも推薦文としてはどうかと思う。
この漫画は不遇の名作サルガッ荘を超える挑戦に映る。時代考証を横に追いやってスムースさを取りつつ、別式女という設定だけは細かに掬い上げ、クライマックスの提示でコミカルさとシリアスさを相互に活かす。
信じられないぐらい面白いのに全然売れた話を聞かなくて、漫画ってただ買って読むだけじゃ不十分だな、とすら思った。絶対に終わらせたくない。

4.ルポルタージュ売野機子

TAGRO「別式」売野機子ルポルタージュ」が売れずに他の有象無象がヒットを飛ばすのは、出版システムひいては金回りそのものへの不信感が…なんて言っても仕方がない。移籍決定して本当に安心した。

最高の漫画。特にストーリーテリングの観点で言うなら今年ナンバーワン。愛とは何か?

3.娘の家出/志村貴子

志村貴子大先生に関しては、今年も作品に展覧会にユリイカに、多彩な立ち回りでその仕事を届けていただき、本当に頭を垂れて感謝を念じる他ない。
特に、今年は娘の家出と淡島百景がどちらもリリースされて本屋が神殿のように思えた。2つで散々迷って娘の家出を選択。綺麗な完結に花を添えて。
原画展は記事書いてたら消え、結局そのままにしたけど、ここじゃ書ききれないほど素晴らしかった。

これは聖書です

2.甘木唯子のツノと愛/久野遥子

表紙を見た瞬間に買っていた。2017年ナンバーワンジャケ。完全に事件、只者じゃない。表現の突き抜け方が断トツだった。
演出・アニメーション畑からの殴り込みなだけあってコマ割りや構図が死ぬほど巧くて、ページをめくるたびに参る。これが1作目なのは漫画文化にとって大きな財産。
そんなことよりも、表題作「甘木唯子のツノと愛」の切なさに涙が止まらなくなった。胸を刺すのは台詞とコマの角だ。

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)

 

1.それでも町は廻っている石黒正数

大学を卒業して、就職して、退職して、アルバイトを始めて、そこでまた就職した今年。モラトリアムの決定的な整理として、それ町の最終巻が提示された。

歩鳥とタッツンが看板を磨くシーンに、そのまま4年分の走馬灯が投影された。
歩鳥がボタンを押したことで、モラトリアムが「バツン」と切れ、夢が覚めた。

それでも、最終回は再びそれ町世界のどこかに繋がるようなとりとめの無い話で、町が再び廻っていく、そんな循環を「救い」として残し、終わった。
帯の「さらば嵐山歩鳥!!」は2017年最良のコピー。素晴らしい夢を見ていける漫画だった。ありがとうございました。

 


10作もあるかな、と思って始めたら案の定選定に迷った。BEASTERSとかオトメの帝国とか、もっと入れたい漫画色々アホ程あったし、既刊でいうとキリが無い。
来年も書泉ブックタワーまんだらけBOOKOFFを掘りまくって、心が震えるような漫画を見つけたい。そして、漫画の押し付け合いに多大な感謝を。

 


EX.クッキングパパうえやまとち

まず、クッキングパパとは人間賛歌。ジョジョとは違い、ただ慎ましく人生を歩くだけの「市井の人」を讃える美しい漫画なんだ。
といった熱い思いを抱かずにいられないような作品で、ここ最近時間を見つけては外で読み続けた。ARIAばりの優しさにあふれた世界観、人々の脈々と続く営みや成長、そして料理と幸福、ハッピーである為に大切な要素が全て詰まっている。
クッキングパパの書評で「偉大なるマンネリ」という言葉を使っていた人がいて、これ以上相応しい評もない。

 

クッキングパパ(144) (モーニング KC)

クッキングパパ(144) (モーニング KC)

 

 

とよ田みのる「友達100人できるかな」に教わった、泣き笑いの美しさ

 


僕は23歳でもうすっかり大人です。大人というのは、年齢や身分じゃなく子供の頃を懐かしむ気持ちが生まれたときになるものだと思います。
もう2度とは戻らない美しい時間への郷愁や後悔。そんな感情の救いになったのが、今日読んだとよ田みのる友達100人できるかな」。

 

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あらすじ
出産を控えた妻を持つ36歳の教師直行の世界に、宇宙人がやってくる。彼(彼女)たちの侵攻を防ぐには、地球人が「愛」を持っていることを証明するため、友達を100人作らなければいけない。
試験会場は小学生だった1980年のパラレルワールド。2009年からタイムスリップして、身体は子供・頭脳は大人の直行が、宇宙人の道明寺さくらと、友達作りに奔走する。

 


小学生の頃にしかない掛け替えのない営みや、子供にも大人にも通底する感情、そして「愛」。それを求めて主人公・直行くんがガムシャラに駆けずる全5巻の漫画です。
「あの頃、確かに友達だった」「もっと友達になればよかった」そんな後悔は、日本的ガキ社会で育った人すべてが持っている普遍的な感情のはずです。
友達100人できるかな」は、初めから終わりまで、あの時の「もしも」を徹底的に見せてくれた。こんなに幸せな漫画はない。涙が止まりませんでした。

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僕が本当に好きになるものの共通点は、「泣き笑い」が軸になっているもの。基本は楽しさや喜びが、そんな中に入り混じる韜晦や感動。片想い・クッキングパパBOaTムーンライダーズ・町の銭湯・家族・友達・AMP・etc・etc・etc。過去や現在辿ってきた好きなものを、殊更に補強してくれる素晴らしい漫画でした。

 

分かり合えない事がこの世で一番つらいことで、分かり合えた一瞬がこの世で一番美しいものだ、と僕は極東学園天国なんかを読んで学んだのですが、「友達100人できるかな」はそれを見事に肯定してくれました。

キャラクターの動き、コマやフキダシの配置、シチュエーション、ストーリー、絵、すべてがあたたかい。
内容については語るべくもなく、ただ一言読んでみてください、としか言いたくありません。人の営みが輝く瞬間が一番美しい、そんな漫画です。

自分の醜さやふがいなさすらどうでも良くなるぐらい、人生の中の一瞬の美に気づける漫画が「友達100人できるかな」です。

11/24 BODY LANGUAGE vol.5 @江ノ島OPPA-LA

十三月の甲虫企画・absolutely imaginationアフターパーティ。22:30〜朝まで。自宅からオッパーラのある片瀬江ノ島はそれなりに近く、ほぼ地元の湘南住まい中島くんと共に乗り込んだ。2800円貸してくれてありがとう。借金でライブを観てしまった。

80'sアングラシーンの只中にでもいるような強烈体験で、実体験であることに違和感を覚えるほど浮世離れしたイベントだった。


suueat.を見逃してドン底になっていたとき、急に始まった謎のノイズDJが数十分。ティッシュを食べながらハーシュノイズを撒き散らし続けていた。音圧で耳がバグりかけた。いい感じ。

 

その後の黄倉未来は「リズムマシン付き電車のキチガイ」的アクト。まず最初に客へ絶叫を強いることで「観る・観られる」の垣根を強制的に取っ払い、安全圏に誰も置かれていないことを強烈に自覚させる。恐ろしい。その後延々と展開されるソロ演劇の内容も、分裂病っぽくてカロリー過多(死んだ黄倉未来が小さな黄倉未来に分裂する筋書き)。最高だったけど向こう半年は観たくない。クソ怖かった。


電気グルーヴの狂人ドラム大会がロングセットで行われて続けている、しかも観客を巻き込んで、と言えば分かりやすい。街のキチガイのパフォーマンスの矛先が自分へ向いた時の焦燥を有料で体感出来る稀有な機会。

 

kk mangaを観る。黄倉未来が負の発狂だとするとこっちは正の発狂といったところで、エネルギーの塊のようなライブだった。あと1歩ズレれば只のノイズになるぐらいギターが歪み狂ってて痺れた。2台のドラムも工事直系のあり得ない音がして素晴らしい。

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GEZANはヒーローとしか言いようのないカリスマ性を帯びていた。適当に撮った写真からして神々しい。何も言うことはない。マヒトゥー・ザ・ピーポーは喉がブッ潰れようが格好いい。Absolutely Imagination。

 

楽しみにしてた青葉市子で脳波がストップしてほぼ寝てしまい、始発で帰宅。体調がひたすら悪化して、火曜に会社を休んで14時間寝る。今元気。金曜はKONCOSワンマン、Lioと。

11/5 カクバリズムの15周年 @ 新木場STUDIO COAST

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マスフェスの余韻と腰痛を抱えたまま、新木場へ。洒落た人たちが7割、オタクの人たちが3割、当然オタク側へ加勢する運びとなった。コンビニでビールとウイスキーとビーフジャーキー買ってゴクゴク飲んだ。長丁場をなんとか過ごして結果大満足なものの、腰がおしまいになってしまった。

 

よかったもの

 

1.スカート

メジャーデビュー本当にめでたい。捻くれたセンスをポップスとして濾過して演奏するスカートは、そのセンスを決して不純物と扱わずにうまく両立しているレベルにまで達している。曲は新旧織り交ぜで、旧いので大好きな「セブンスター」、新曲で大好きな「さよなら!さよなら!」が1つ抜けたクオリティ。久々に観ると本当に落ち着く。

 

2.キセル

カクバリズムの夏祭りで初めて生で観たときのショックが忘れられないまま再見へ。凄すぎた。
はなればなれ、ギンヤンマといったド名曲から日本の土着的な匂いを感じる新曲まで。生で観るまで気づかなかったけど、今はドラムがキセルの骨子を造っているように聴こえる。羅針盤とも通ずる、内的に深く沈むような感覚が気持ちいい。

 

3.思い出野郎Aチーム

酔っ払った知らない兄ちゃんと喋りながら観た。メンバーの友達らしくて、青春と切っても切れないバンドらしい。それって正に思い出野郎なエピソードで、より一層楽しんで観れた。
「週末はソウルバンド」のカタルシスから出勤絶望ナンバー「月曜日」で締めくくり。救われた気がするし、周りのおじさんもみんなそうだった筈だ。

 

4.片想い

片想いの魅力は短いステージだと伝わりきらない。非音源のすばらしい曲たち(特に来るブルーが好きだ)もあんまり聴けないし、あのコントも控えめになってしまう。
それでも、他と替えの効かない魅力があるのが片想いで、とにかくいつ何度観ても最高。初めて生でセンチメンタルジントーヨー聴けてハッピー。

 

5.二階堂和美 with Gentle Forest Jazz Band

文句無しベストアクト。今日これ観れたからもう何も言うことない!本当に来てよかった。
21人のビッグバンドの瀟洒な音に全く負けない二階堂さんの痺れる歌と立ち振る舞いが去年観たクレイジーケンバンドと重なった。こんな奇跡的な音楽が不意に聴けてしまうから邦楽は面白いと思う。

https://youtu.be/LDPTA8mInLM
本当に最高!!

 

6.cero

1年ぶりで、新編成観るのは初めてだだた。ユリイカのインタビューで読んだ事柄と繋がるような緻密で鮮やかなステージだった。
obscure ride期よりも更にリズムに重点が置かれつつ、ジャンルの定義が無粋になるような孤高の道を突き進んでいる。2曲あった新曲が「街の報せ」以降の、メロディが弱まり情緒や表現が婉曲的となった雲隠れな音像をよりくっきりとさせた恐ろしい音楽だった。どこにいるのか分からなくなる。

 


カクバリズムが好きだからイベントに行くのではなく、あくまで「出ている人たちを観たいから」という理由でチケットを買ってるんだけど、毎度新しい発見があって興奮しながら帰ってるような気がする。結果的にカクバリズムが好きみたいだ。

11/12 NEWTOWN @ 旧三本松小学校


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CINRA.netが主催している「大人の文化祭」がコンセプトのフリーイベントに行きました。内容がフードフェス、カルチャーマーケット、音楽ライブ、美術展、演劇、映画祭、落語、音楽市、大人の学校(授業) と、とりあえず全部乗せみたいな贅沢な一日だった。贅沢をした。

 

 


前日に酒を痛飲し、朝6時就寝から10時起床、地獄のような二日酔いを引きずりながら多摩センターへ。日がガンガンに差し込む日曜の京王線は最高の乗り物だった。多摩センターは遠すぎて旅行のそれに近かった。

とりあえず到着してラッキーオールドサンを観る。ミッドナイト・バスという曲が素晴らしかった。中島くんと合流して、屋台のもつ鍋をつついたりバザーを見たりした。
このとき、VEGETABLE CORPORATIONというコーヒー豆や酒に音楽を添えて売っている面白いお店を見つけたから、とりあえず試しにシングル曲=コーヒー1パックを買ってみた。消える嗜好品に残る音楽が添えてあり、若干キザっぽいけど素敵だ。

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その後、LOSTAGE五味岳久さん×kilikilivilla我孫子さんのトークショー。インディペンデントについてというテーマで、それぞれの活動についての話を1時間ほど。In Dreamsの販売形態やTHROAT RECORDSに来る面白い客(エレクトロをDigりにくるお婆ちゃんや、PUNPEEの12インチだけを毎回視聴しにくる中学生とか)など、五味さんの話が超面白かった。

 

トリプルファイヤーを途中から観る。バンドの進化がどうとかに非プレイヤーが言及するのは野暮ったいけど、これはどうなってしまうのか?というエクスペリメンタル感。前見た時より格段に良かった。

 

NOTWONKの弾き語りまで時間が空いたから校内を散策。廃校特有の子供の制作物や古びた設備に混じってデジハリの学生のインスタレーションが点在している感じが植芝理一の漫画みたいで異様にワクワクした。屋上が喫煙所だったりするのも最高。
NEWTOWNというタイトルに沿ったニュータウンを題材にした展示が素晴らしくて、自分の住む団地タウンに抱く気持ちを重ねながらじっくりと観た。中島くんも俺も大興奮。 

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NOTWONK弾き語り。この人本当に同い年なのか?という圧倒的な貫禄で、見ていてスカッとする気持ちよさ。クソかっこいい。

早めに切り上げて独りでコトリンゴへ。ずっと観たくて念願だった。ピアノ+歌だけのソリッドな編成で息を飲む音像。極東学園天国で信長がピアノを弾く最後のシーンを思い出す。
「悲しくてやりきれない」が始まってから最後の曲(この世界の片隅にED たんぽぽ)まで号泣し続けてしまい、隣のサブカル姉ちゃんにキモがられた。そのまま泣き顔でサインを頂きに行く。生きてて良かった。

 

大橋裕之先生が普通に座ってて500円で似顔絵を描いてくれた。「大橋裕之の目」が自分にも備わってうれしい。

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ラストは五味さん弾き語り。痺れた。GEZANスプリットのMy Favorite Blueキセルカバーの手紙、ラストのNAGISAが特にズバ抜けて良かった。ご家族も来ていたらしく、気合の入り方が伝わってきた。心酔する人がいるのもよく分かる、最高の時間だった。


最近、ライブを一層よく観ている割にその場の満足感で流されてブログをサボっていた。

日記形式でダラダラ辿った道筋を書くだけになってしまったけど、やっていくぞという思い・ハードル下げてでもとりあえず量を書くぞという意思のもと今日の素晴らしい満足感をメモ書きした。
中島くんは中本が食べたくて町田で降りたけど、改装工事で死んでしまったみたいです。

健常者になれないことを決定づけたオタク音楽12選

オタクをやっていって長い。当時コテコテのアニメソングを朝方の流れで浴びていき、速攻でオタクの芽を発芽させていった90年代生まれは何人もいるだろう。僕もその1人で、サッカーや野球のチームに所属していなかったこともあってモロに被曝してしまった。そんなオタクカルチャーについて、「1994年世代という立場」「オタク音楽という観点」から回想していく。

 

 

■小学生編 

 

昔は土日の朝帯にオタクアニメ枠があって、ギャラクシーエンジェルとかデ・ジ・キャラットが朝9時半とかに放映されていた。マジで狂っている。決定的なきっかけはおそらくこれだろう。当時の朝アニメの流れで自然と視聴していくと自然とオタク力(ぢから)が醸成されていった。俺と弟の人生を返して欲しい。

 

1.デ・ジ・キャラットにょ - Party☆Night

 

 

00年代オタク音楽を語る上で必ず上がるであろう一曲。しょーもない電子音の洪水がボルテージを上げ倒し、その後の公園での「ドロケイ」や「デュエル」も捗った。スラップスティックなギャグ+オタクカルチャーのミックスに、まだ見ぬオタク世界を思ってワクワクしていた気がする。キモ過ぎる小学生だ。

上の世代にとって黎明期インターネットと結びついた記憶は、94年生まれにとっては公園を想起してノスタルジーと重なる。

 

2.ゾイドジェネシス - ありのままでLovin'U

 

間違いなく決定的にオタクになった要因。Do As InfinityのOPも良い曲で覚えてるけど、アニメの内容は全く覚えてない。比較的シリアスな話だったと記憶しているけど、それに反してゴリゴリのデュエットオタク音楽がEDでブチ流れる異様さがたまらない。

当時おはスタでミニライブが設けられていたから観たら、声優が全然可愛くなくて夢がブッ壊れた思い出がある。

 

4.ポポロクロイス物語 - 桜見丘

 

 

これに関しては全く話に覚えがなくて、ただこの曲だけを異様に覚えている。Local Busというユニットが作った普通に正統派の00年代歌モノで、ずっと聴き続けている。この辺りの時代のEDテーマにやたら多用されていた「ワールドミュージック・風」歌モノが今の耳を作ったと言っても過言じゃないと思う。

 

4.巫女みこナース - 巫女みこナース・愛のテーマ

 



時は動画サイト前夜のインターネット隆盛期、僕たちが観ていたのはFLASH倉庫だった。学校のパソコンは厳しいアクセス制限がかかっていたけど、ドメインか何かの都合でたまに掻い潜れるサイトがあってみんなで休み時間とかを使って観ていた気がする。Digの情操教育。当時のオタクが作ったFLASH動画で使われていたこの曲はかなり強烈に印象に残っている。エロゲーやったことないけど。

 

■中学生編

 

Youtube誕生・ニコニコ動画誕生と現代に繋がるオタク土壌が耕されていった時期にあたる。私事としては、この時期にiPod Touch(初代)を獲得して24時間オタクDigをやっていけるようになった。BB2C(2chブラウザ)とYoutubeアプリは10年前のβ版から使っている。何の話だ

友達と遊びたいしインターネットに勤しみたかったから部活を辞めた僕は、オタクの大海へ漕ぎ出していった。

 

5.ハヤテのごとく!ハヤテのごとく!

 

オタクの中では「深夜34時アニメ」といかにもオタクが好みそうなジョークで語られたアニメ版のハヤテのごとく!は、1期の土曜時代が僕の中でのすべてだ。デ・ジ・キャラットやかってに改造などのギャグ+オタクカルチャーMIXを主とした作品の系譜として、確かに一時代を築いていた。

最初のこのOPとEDのProof(http://www.nicovideo.jp/watch/sm17453332)が超好きで、特にProofの方は10年ぐらい聴いててキモい。

 

6.天元突破グレンラガン - 空色デイズ

 



ここが分水嶺となった人も非常に多いと思う、最高のアニメの最高のOP。無視するわけにはいかなかった。ロボットアニメ特有のアクセルを踏み抜くキチガイテンションを、文脈を知らずに体験した世代が1994前後だと思う。その後GAINAXという言葉だけでエヴァの方に行き、そっちの水の方が合ったため一時鬱病となった。アイキャッチが懐かしすぎてガチ最高。

                

7.東方Project - 月夜を隠さない程度の能力?



これについては挙げるか迷ったけど、どう考えても通過点として存在しているからピックアップした。IOSYS懐かしすぎてハゲる。中学生の頃「東方」好きだった、なんて言うとダサくてインターネット村八分だ!みたいな観念が1994周辺生まれのオタクにはある程度あるんじゃないかと思う。

コンテンツが大きすぎてボリューム層が痛い・ミームとして寒すぎる・とにかく恥ずかしい。それでもたまに懐かしくなって大昔の動画を開いてみたりするから、自分も東方通ってきた気持ちの悪いオタクなんだなと今はしみじみ思う。

 

8.らき☆すた - 寝・逃・げでリセット!



ハルヒについては敢えて何かを語ることもなく、もってけ!セーラーふくも同様だから、敢えて音楽としてよく聞いたこれを挙げる。僕は気持ちの悪いオタクだったから抽出サイトでシコシコ音源を作っていた。ブートにも文化がある。

ハルヒらき☆すた辺りの熱量は1人もオタクの友人がいなかった頃でさえ伝わってきた。そしてこの辺を皮切りに現代でいうイキリオタクみたいな死ぬほどしょーもない人類が多数誕生して、この世は終わった。1.25倍の方を選んだ理由は、そういう文脈があるからです。

 

9.ロザリオとバンパイア - DISCOTIQUE

 

 

水樹奈々の全盛期、個人的にはこの辺りだった気がする。ロザバンジャンプSQが創刊されて移籍になってから後追いで漫画を読んでいた。漫画にジャンプSQ・別冊マガジン辺りが創刊して大きくのめり込んだ。オタク音楽を振り返っても結局は漫画がこうして人生に突き刺さってくる。俺はFLASH倉庫生まれブックオフ育ちのオタク。

完全な余談ではあるけど、今日サウナに行った帰りに懐かしくなってこれを聴いたのが今回の文章につながる。エセスウィングとも言えるこの曲のように、オタク音楽は何らかの音楽にオタク要素を混入させたものが多く、その「美味しい所引っ張ってきました!」的コテコテ感が癖になる。ダサさの妙。

 

10.マクロスF - 星間飛行

 

マクロスFも気づけば10年ぐらい前のアニメで、そんな感じがしなかったから思い出すのに時間がだいぶかかった。話の流れやタイミング、曲といい詩といい何もかもが完璧すぎるオタク音楽だ。聴いているだけでオタク心(ごころ)がモリモリ高まってくる。

松本隆って天才だと思う。

 

11.ひぐらしのなく頃に - you

 

星間飛行とこの曲を入れたいがために12選と中途半端な曲数になってしまった。オタクにとっての夏の歌は幾つかあって、特にメジャーなのがこれと夏影・鳥の詩だろうか。実はオタクは健常者と同じぐらい夏が好きな生き物で、それはオタク作品の夏回とコミケ(行ったことない)があるからだろう。夏最高。

 

番外:高校生編

 

この頃、オタクカルチャーに飽き一時離れサブカル臭い道に立ち寄る。そして大槻ケンヂ中島らものエッセイを読みながらRadioheadゆらゆら帝国を聴く根暗な高校時代を過ごす。非常にイタい高校生だった。ただし、地デジ化で録画のしやすさがハネ上がったからアニメはそこそこ見ていたような気もする。

 

12.THE IDOL M@STER全般

 







高校時代=アイドルマスターと言っても過言ではなく、特にアニメシリーズ放映中は完全に宗教だった。死ぬほど根暗で気持ちが悪いオタクの青春であるアイマスサイリウム担いでライブまで観に行ったりしていた。今は新しいコンテンツが出過ぎててもはや追っていけないけど確実に一時期は心の支えだった。

追記:アイドルマスターにはカバー曲の文化があって、JPOPの名曲が公募でこれでもか、と収録されていた。むしろそっちが好きだったし、それを契機に邦楽への知見が深まった。

 

 

と、このように自分のオタク地層をボーリングしていくと、現在の情緒や嗜好につながる何かを汲み取ることが出来るような気がする。歌モノ好きの要素や、vaporwave/futurefunkに感じる想いだとか。

オタク音楽には固有のエモがあるから、気持ちの悪いオタクにとって体感したことのない青春の補完になる。今でも狭義のオタクについて、ずっと状態異常みたいなものだと思っていて、人と分かち合うことが全然なかったけど振り返ると恥と同じぐらいノスタルジーが転がっている。